フルーツバスケット 2nd seasonのあらすじ一覧
【最終回】三学期が始まった。紅葉から文化祭のDVDを渡すことができたと聞いた透は、魚谷の気持ちが届くように強く願う。草摩の本家では、由希に反抗されたショックで慊人が寝込んでいた。その側を離れ、紅野はDVDを再生する。画面には劇中で思いの丈を叫ぶ魚谷が。それがきっかけとなり、紅野は透に衝撃的な事実を告げる。
文化祭当日。燈路と杞紗は透のクラスが上演する「シンデレラっぽいもの」を見にやって来た。ところが配役のせいで劇は大荒れ。芝居か本心か、シンデレラ役の花島が王子様役の夾に自分を誤魔化しながら城の中で生きていくつもりかと問う。夾はどうなろうが俺の勝手と答えるも、「私はそんなの…」と透が声を上げてしまう。
由希がまだ誰にも伝えていない、情けなくてカッコ悪いこと…それは初めて慊人と会った時までさかのぼる。物心ついた頃には、神様に一番近い存在として慊人の側にいた。しかし、ある日を境に否定的な言葉を浴びせられるようになる。友達も去った。母親からも見放された。そんな日々の中で、由希の心のどこかが弾けて…。
依鈴が目を覚ます。錯乱して気を失ったので意識が戻るまで紫呉の家で休ませてもらっていたようだ。依鈴は何かと気に掛けてくる透に、「呪いを解こうとするのは止めろ」、「お優しい世界で生きていけ」と警告する。だが、譲れない透も「出しゃばります!」と反論。感情が抑えきれなくなった依鈴は衝動的に家を飛び出す。
透たちは修学旅行で京都へやって来た。周りは少し浮足立っている様子で、夾も女子生徒から告白される。だが、のぞき見しにきた魚谷たちが加わり、ちょっとしたカオス状態に! 透は夾に騒動の原因を尋ねるも、「おまえに関係ない」と冷たく突き放されてしまう。初めて言われた訳ではないのに、なぜだか透の胸はちぎれそうで…。
魚谷の思い人の名前が「クレノ」だと知った透は、草摩紅野と同一人物か確かめるために草摩本家へ出向くが、中から聞こえるヴァイオリンの音色に気をとられて女の子とぶつかってしまう。その子は紅葉の妹・モモだった。モモは透と紅葉が友達だと知ると、秘密の入り口を教えて中へと案内。そして、お願いを聞いてほしいと言う。
三者面談がスタート。紫呉と繭子が嫌味を言い合う中、透は母親との約束である就職を希望する。続く夾は藉真と共に面談を開始。将来の展望を聞かれるも、限られた時間しかない夾の胸の内には透の姿が浮かぶ。由希も面談の日を迎えるが、受ける大学は選定済みだと母親が勝手に決めつけて話し出すのでうろたえてしまい…。
透のおじいさんがギックリ腰で倒れたと連絡が入る。三者面談の日が差し迫っていたので、おじいさんの代理として紫呉が透の三者面談に出席することに。由希も三者面談のことを両親に話そうと草摩家へ戻るが母親は不在だった。その帰り道に依鈴と遭遇。逃げる依鈴の手をつかみ、「本気で春を振ったのか?」と尋ねるが…。
新学期が始まり、由希の率いる新生徒会が本格始動。しかし魔性の女と呼ばれている藤堂公と、いつもピリピリしている桜木直人が加わり圧倒される由希。伏し目がちで口数の少ない倉伎真知と、自由過ぎる問題児の真鍋翔だけでも大変なのに、この上に立つことができるのかとがくぜんとする。だが、あの日の誓いが頭をよぎり…。
繭子は夏風邪で入院した父親の代わりに、実家の白木書店で店番をしていた。そこへ紫呉がお客としてやって来る。本を物色する紫呉を横目に、繭子は2年前を思い出す。それは、親友の佳菜からはとりを紹介された過去。そして、2人が恋人同士だと分かっていながら、一目見た時からはとりを好きになってしまった記憶…。
別荘から帰ってきた透は藉真を訪ね、呪いのことを教えてほしいと頭を下げる。夾がいずれ幽閉されること、慊人が十二支の主であることを知り、呪いを解きたいと思ったのだ。その頃、楽羅は夾に対していつものようにエキセントリックな愛情表現をしていた…。だが、夾は真面目な様子で言っておきたいことがあると切り出す。
透に寂しい思いをさせたのではと考えた由希たちは、別荘で過ごす最後の夜に花火をしようと言いだす。みんなの優しさに触れた透は、うれし涙をこらえてほほ笑む。そして、自身もみんなのために何かをしたいと強く願うのだった。ところがその夜、慊人が別荘に姿を現し、不気味にほほ笑みこう言い放った。「本田透さんに…会いに来たよ」と。
燈路の母親が妊娠したと連絡が入り、透たちは紅葉の提案でお祝いとしてスイカ割り大会を始めることに。一方、遅れて別荘へやって来た紫呉の元に、はとりが現れる。はとりがいるならば慊人も来ていると予想する紫呉。しかし、慊人が連れてきたのは、はとりだけではなかった。海沿いを歩く由希の前に姿を見せたのは…。