魔女の旅々のあらすじ一覧
「旅人が刻む壁」人によって隔てられた、競い合う2つの土地のお話。「ニケの冒険譚」に綴られた、壁で分断された仲の悪い2つの国。ある日役人が旅人のニケに、壁のこちら側がいかに素晴らしいかを自慢したいと相談する。ニケはおもむろに壁に賞賛の文字を掘り始める。/「ぶどう踏みの少女」ぶどう酒が特産の「こっちの村」は、道を挟んで競い合う「あっちの村」の姑息な販売商法に対抗するため、イレイナの擁立をたくらむ。最初は乗り気でなかったイレイナも、あれよあれよと担がれるうち、闘志に火が付いてしまう。
「花のように可憐な彼女」旅の途中で美しい花畑に降り立ったイレイナは、そこにいた少女から花束を預かる。花が美しいと思われることが大事で、誰でもいいから渡してほしいという不思議なお願いと一緒に。イレイナは近くの国へと向かうが、何故か門番に入国を止められてしまう。/「瓶詰めの幸せ」イレイナは、瓶の中に幸せを集めている少年・エミルと出会う。彼は、自分の家で働く使用人のことが好きで、いつも暗い顔をしている彼女を幸せにするため、その瓶をプレゼントしようとしていた。