ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第103回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞 受賞インタビュー

撮影=星野耕作

高畑充希

サクラを好意的に受け入れてもらえてほっとしました

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私にとって「同期のサクラ」は初めて企画段階から打ち合わせに参加させてもらった作品でした。その作品で受賞できたのが、すごくうれしいです。
最初に脚本の遊川和彦さんともお話をして、サクラのキャラクターを考えていきました。社長にも部長にも忖度(そんたく)しないサクラは、現実にいたらびっくりな人ですが、そういう主人公が優遇されず、組織の中で淘汰(とうた)されてしまうところにリアリティーがあって良かったのかなと思います。

「私には夢があります!」と宣言するサクラが皆さんに受け入れてもらえるか、自分にできるのか、最初はとても不安でした。第1話が放送され、好意的に見てもらえて、ほっとしたというのが本心かなぁ。皆さんに反響を頂いた「ひじょーにいい!」は私が勝手に平泉成さんの物まねでやっていました(笑)。納得できないことがあると「スゥ―ッ」と息を吸うのは、実は監督の癖なんです。

遊川さんはいつも主人公に試練を与えるので、後半はサクラとしては辛いことばかり。特に第7話では故郷の島に橋が架けられず、じいちゃんも死んでしまって「どんだけ辛い目に遭えばいいんだっ!」と思ったぐらい(笑)。

私はほとんどのシーンに出演していて、建築用語や長セリフにはとても苦戦しました。病室で寝ている場面だけはセリフがないので癒やしの時間でした。一度は本気で寝落ちしてしまったことも(笑)。でも、サクラと同期たちの10年間の物語を通して、上司に言われたことは絶対であることとか、出世する方法を考えることとか、普通の会社員の思考を体感できて、とても新鮮な気持ちでした。

最終話、「ハッピーエンドがいい」ということはお願いしていたので、同期の仲間と桜の木を見ながら終われたのはうれしかったです。全てのシーンで、スタッフさんがお芝居しやすい環境を作ってくれたからこそ撮れたシーンがたくさんありました。これからも今回のような頼もしいスタッフさんたちとお仕事できる人でいたいと心から思います。
同期のサクラ

同期のサクラ

「過保護のカホコ」(2017年)の制作チームが再集結し、高畑充希主演、遊川和彦が脚本を手掛けるオリジナルドラマ。故郷と本土を結ぶ橋を架けるという夢のため、大手ゼネコンに入社したサクラ(高畑)の10年間を描く。どんなことにも真正面から向き合うサクラと、サクラから夢のために自分を貫く大切さを教わった同期たちの物語。

第103回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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