窪田正孝が主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)もいよいよ最終週に突入。11月23日放送の第116回では、裕一(窪田)と音(二階堂)、華(古川琴音)とその恋人・アキラ(宮沢氷魚)4人での“結婚の挨拶”シーンが展開した。(※以下、ネタバレがあります)
「頭はダメって言っとるけど…」
第116回では、結婚へ向けた最大のヤマ場、結婚の挨拶シーンが描かれた。15分がほぼ裕一と音、華とアキラ4人の会話だけで進んでいく展開はまるで、第23回で描かれた裕一と音の結婚の挨拶シーンの“セルフオマージュ”。
若い裕一と音が接吻をしている場面に出くわした光子(薬師丸ひろ子)が覚悟を決めて口にした名言「汽車は走り出しました。もう、止まれません!」を振り返ったり、同じく光子が語った「頭がダメって言ってるけど、心が行けって叫ぶの」をなぞるような「頭はダメって言っとるけど、心が行けって叫ぶんです」(音)のセリフも飛び出した。
だが、華とアキラならではのオリジナルな展開もあった。アキラが自作曲「ムーンライトセレナーデ」をギター弾き語りで披露すると、その心こもった歌声に華ばかりでなく音、そして裕一も心動かされた様子。
中でも、音楽では安定した収入のないアキラを認めようとしなかった裕一が「いつの間にか親になって、いつの間にか昔の自分棚に上げて、安心とか幸せって言葉を隠れみのに、大切な何かを見落としてたのかもしれない」と自身を顧みる場面には、娘の幸せを願う父の思いがにじんだ。