橋本環奈といえば、2013年福岡を中心に活動していたアイドルグループ「Rev.from DVL」の活動中に撮られた“奇跡の一枚”と呼ばれる写真によって「1000年に1人の逸材」などと注目を浴びブレークを果たした。
ファンが撮影した“奇跡の一枚”でブレーク
この写真が一ファンによって撮影されたことは有名だ。彼はライブ中、ずっと写真を撮っていたわけではなく、手を振って応援したり、振りコピして踊りながら時々撮影していた。それにもかかわらず、最高の表情を切り取ることができたのは「彼女が表情が豊かなところと撮られるときの意識の高さがすごいから」(「AOLニュース」2014年1月31日)と撮影した本人が分析している。
一方で、橋本自身は「いまだにあの写真の良さがわからない。1ミリも」(「BACK TO SCHOOL!」2020年1月29日)と振り返っている。実はその日、歌うメンバーから外されたことに納得がいかず、事務所の社長に直談判して出たステージだった。そのため「いろいろ悔しさとかもあって表情に出てたのかな」と。まさにその日、その瞬間にしか出ない表情だったのだろう。それは“奇跡”と呼ぶに相応しい。
映画「奇跡」で「今の私が形成された」
女優としての橋本環奈も“奇跡”に彩られている。何しろ、そのデビュー作の映画のタイトルが「奇跡」(2011年)なのだ。しかも監督は是枝裕和。
2人が出会ったのは、彼女が小学生の頃。その時の印象を是枝は「今と同じ雰囲気で心の中におっさんがいて」と笑って振り返っている(「日刊スポーツ」2020年2月6日)。この映画で「右も左もわからない中、女優としてやっていきたいとあのとき思いました。刺激をもらい、今の私が形成された」(同)と彼女は言う。