海外戯曲は、台本を読み込んでいくとどんどん面白くなっていくことが多い
――最近ハマっていることはありますか?
実家に帰ったときに、父親が30年くらい前から使っていたコーヒーミルを捨てようとしていたのでもらってきて、それで豆を挽いてコーヒーを楽しんでいます。もうモーニングルーティンです。そしてコーヒーを淹れるようになって気づいたのが、意外と東京はコーヒー豆屋さんが多いってこと。最近では色んなところで少しずつ豆を買って、自分のお気に入りを探しています。どこも美味しくてなかなかこれというものは見つけられていませんが、なんか贅沢な気持ちになります。
――10月からは栗山民也さん演出で大竹しのぶさんが主演を務める「ザ・ドクター」、2022年1月からは白井晃さん演出で吉沢亮さんや北村匠海さんが出演する「マーキュリー・ファー」の出演が決まりましたね。
すごくありがたいですね。「マーキュリー・ファー」は僕が舞台って面白いと思ったきっかけの作品で。以前、白井さんの舞台に出演させていただいたときに「再演してください!観に行きたいです!」とお話したのですが、まさか自分が出るとは…。もうすごくうれしいです。そして、「ザ・ドクター」では栗山さんとご一緒できて。ついにここまできたか!という気持ちでいっぱいです。初めての栗山さん演出の作品を思いっきり楽しみたいです。
――どちらも現代の海外戯曲ですね。
海外戯曲は、死生観だったり宗教観だったりといろんな問題を内包していてメッセージ性が強いものが多いんですよ。最初は難しいと感じるときもあるんですが、台本を読み込んでいくとどんどん面白くなっていくことが多いです。最初に触れたのは、「フォトグラフ51」という板谷由夏さんが主演の舞台だったのですが、驚きの連続でしたね。それこそ稽古に普通にスニーカーを履いていったら、稽古でも革靴を履くように言われて。芝居へのアプローチの仕方がこれまでと全然違っていて、すごく新感覚でした。そこから虜になっているところはあるかもしれないです。
――今後も舞台と映像どちらでも活躍されていく予定ですか?
そうできればいいですね。各々で表現方法が違いますが、そこがまた面白いというか。まだまだ成長できる部分があると思うので、ぜひ色んなことを吸収しつつ、楽しみながら演じていきたいです。
取材・文=玉置晴子