「流行を求めていなかった」―現代も色あせない誰もやってなかったロックンロール
――40周年番組でBOOWYは伝説のバンドとして紹介されているんですが、激動の当時を振り返ると、どんな時代だと感じていましたか?
活動していた当時は、ビジュアル系のはしりだと言われました。確かに化粧もしているし髪の毛を立てている面もあったから、そう言われたんだろうけど。当の本人たちに、そんな意識はまったくなかった。メンバーが描いていた世界観は、「もっとロックンロールだぜ」「誰もやってこなかったことをやろうぜ」っていう気持ちが強かったですね。
――今もYouTubeやTikTokなど、でBOOWY の楽曲を弾く若い音楽系クリエイターがいたりします。30年以上前の楽曲ですが、古さを感じないのはなぜでしょうか?
氷室と布袋の中から出てきた衝動を楽曲にしていたと思うし、言葉の選び方も人が選んでこないような歌詞を歌っていた。そういう楽曲は、斬新だった。流行を追いかけてなかったからじゃないかな。氷室と布袋は、名曲を作るために、音楽は研究しなかった。映画やアート、美術絵画などからインスパイアされていて、ジャンルを問わなかった。様々な場所にアンテナを張って、徹底的に追求していたと思う。それが、音楽業界に新しい価値を作ったのかもしれない。
――名曲が沢山ありますが、高橋さんの中で一番思い出に残っている楽曲を挙げるとしたら?
『モラル』というアルバムは自分が加入前に完成されていて。だけど、そのままCDにしちゃうと、せっかくドラムとして加入したのに自分の音が1個もないので、アルバムリリースが延期になったんです。じゃあ1、2曲はドラムを差し替えましょうという話になり、1曲目に叩いたのは『メッセージ』という曲で、それは思い出深いですね。
飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト
https://www.kayopops.jp/feature/music_quest/『BOØWY結成40周年記念特集』
放送日:12月25日(土)
放送時間:20:00~21:00
MC:飯尾和樹(ずん)、コムアイ
ゲスト:はなわ (半角)スペシャルコメントゲスト:高橋まこと (Ds/BOØWY)