どんなことにもチャレンジする心を忘れずにいたいです
――印象に残っているシーンを教えてください
神社でのシーンですね。物語としても印象的なシーンではあるのですが、なによりも私がロケでお芝居するのが初めてで。
自然の力を借りて芝居をするというのが面白いと思いました。ロケの空気が自分の役を誘ってくれるというか…。何か新しい感覚でした。
――子供とのシーンも多かったですよね
子供が好きだったので、子供と接するシーンは自然にできたと思います。みんなと一緒に歌う場面も純粋に楽しめましたし。やはりミュージカルとかでの歌と、ナチュラルな演技の中での歌は全然違って、それも面白かったです。
何よりも子供たちがいると、自分もしっかりしなきゃというのが必然と出てきました。撮影をしていなくてもやっぱり教師としてみんなを守らなきゃ、みたいな気持ちが湧いてくるというか。不思議と子供たちといると緊張とかは忘れられて楽しく演じられました。
――速水はなかなか心を打ち明けてくれない人物でしたが、速水みたいな男性はいかがですか?
素敵な男性だと思いますが、香苗は想いを伝えて欲しくてもどかしかったんじゃないかなと思います。やはり待つのは大変ですから、言葉にして伝えて欲しいですよね。あれは、香苗だから待てたんだと思います。
――今回は初挑戦のことが多かったですが、今後、映像作品でやってみたいことはありますか?
これまでミュージカル中心でやっていて、見てきてくださった方たちにはなんとなくの私のイメージがあると思うんです。でも映像はまだまだ未知な部分が多いので、今までやっていないような役にチャレンジしたいです。例えば、映像ならではの日常を切り取ったような役とかやってみたいですね。
そして欲張りではありますが、舞台も映像もどちらも頑張っていきたいです。舞台には舞台の、生の良さがあると思うし、映像はまだまだ私の知らない魅力もあると思うので。どんなことにもチャレンジする心を忘れずにいたいです。
――最後に、番組の見どころを教えてください
戦争というあらがえない中で、どこかに希望を持って生きようとしている姿が温かく描かれている作品です。二宮さん演じる速水の親しみやすくて憎めないチャーミングさや、有村さん演じる早季子との兄妹愛…。みなさんの姿から愛と絆を感じていただければ。ユーモラスなシーンもたくさんあるので、楽しんで見ていただければと思います。
取材・文=玉置晴子