舞台「スラップスティックス」ストーリー
ビリー・ハーロック(小西遼生)は、伝説のコメディアンであるロスコー・アーバックル(金田哲)の映画をリバイバル上映してもらおうと奔走している。だが、人々にとってサイレント・コメディーはもはや過去の遺物。ビリーは、配給会社に勤めるデニー(元木聖也)を説得すべく、熱い眼差しで当時の思い出を語り出す。それは1920年のハリウッド。ビリー(木村達成)が助監督として入社した “喜劇の神様” マック・セネット(マギー)の撮影所での出来事だ。
ある夜、編集室でフィルムの山と格闘中のビリーの前に、ふらりと現れた女優のメーベル・ノーマンド(壮一帆)。どこか様子がおかしい彼女にセネットが慌てふためく。
その日、ビリーは初恋の人であるアリス・ターナー(桜井玲香)の夢を見る。サイレント映画の伴奏ピアニストであるアリスとの恋は、ビリーの青春に欠かせない1ページだった。
一方、とあるホテルでは、アーバックルがパーティーの準備をしていた。芽の出ない女優のヴァージニア・ラップ(黒沢ともよ)は、なんとかキャリアをこじあけようとフロントでアーバックルに声を掛ける。それが運命を大きく変える引き金だった。
1939年。街を歩きながら、まるで昨日のことのように語るビリーの話を聞くうちに、デニーは少しずつビリーの思い出とサイレント映画に興味を抱き始める。
舞台「スラップスティックス」は、2月3日から17日(木)まで、東京・日比谷シアタークリエにて上演予定。