仲野太賀主演「拾われた男」(毎週日曜夜10:00-10:45、NHK BSプレミアム)の第10話が8月28日に放送され、最終回を迎えた。さまざまな人との“縁”をつないできた諭(仲野)のラストは、一度は縁を切った兄・武志(草なぎ剛)との関係に焦点が当てられ、仲野と草なぎの演技が大いに光った。(以下、ネタバレがあります)
諭はアメリカから武志を連れて帰国
本作は、俳優・松尾諭が自らの波乱万丈なサクセスストーリーを書いたエッセーをドラマ化。俳優志望の男・松戸諭が、他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいくヒューマン・コメディ。
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作で、ディズニープラス向けのコンテンツとして日本国内の制作会社との初の共同制作作品となる。NHK BSプレミアムでの放送のほか、ディズニープラスのブランドコンテンツ「スター」で見放題独占配信中。
ついに迎えた最終回の第10話。諭は、兄・武志(草なぎ剛)の代理で少年・ショーンとの約束を無事に果たし、武志を連れて日本に帰国した。しばらくして、武志が一時退院をし、諭は妻の結(伊藤沙莉)と娘の福子(永尾柚乃)と一緒に大阪に帰郷。父・平造(風間杜夫)、母・きく(石野真子)とともに家族としてひと時を過ごす。
それから半年後、諭は平造から知らせを受ける。
武志の本当の思いを知る諭
兄の死を、なんとなく予感していた諭だったが、その1年後にさらに驚きの連絡を受け取る。同級生・野本(片山友希)の死だ。
弔いのため帰郷した諭は、野本の母(高田聖子)から武志がアメリカに旅立つ前に、野本家が営むうどん店に立ち寄っていたことを聞く。
そこで武志が「実を言うと、昔から諭のこと、うらやましかったんですわ」と語っていたことを知った。そして、母から武志自身も「土手で拾った子」とよく言われていたこともあり、嫌がらせしたい気持ちもあって諭にスペシウム光線のポーズを向けていたという。