ディレクター加藤とプロデューサー栗田、それぞれの番組への想い
栗田は、番組の変化、出演者のモチベーション低下を見て、加藤に「戻ってこないか?」と声をかける。だが、加藤は拒否。降板後もテレビでギルガメを見届けていた加藤は、「今のギルガメに志なんかないでしょ」と言い放つ。自身の演出により視聴率を上げ、テレビ東洋を代表する番組にしたのにもかかわらず降板させられ、また呼び戻そうとする栗田に、加藤は怒りをにじませる。
そんな加藤の言葉に、「俺が一番よくわかってるよ」と叫ぶ栗田。そして、番組は長く続けて初めて評価されるため、番組を守るためには苦しい選択もしてこなければならなかったことを告白した。ディレクターとプロデューサー、それぞれが“番組のため”を思っていたからこそ、ぶつかってしまったのだ。加藤の気持ちも栗田の気持ちも痛いほど伝わってきた。
栗田と加藤の交渉は決裂。加藤なきギルガメのまま、番組は続いていくことになる。
大沢ゆりえが卒業、その後も続いていくギルガメ
大沢の卒業が決定し、いよいよ最後の収録を迎えた。大沢の卒業企画は名高の企画「大沢ゆりえと西岡亜紀のBIGトーク」か、流行りにのった企画「ワールドFカップ」のどちらかとなった。結果は名高の企画が採用。
休憩中に大沢と西岡がプライベートで会話している雰囲気を見せたかったという名高の企画だが、名高自身ははてっきり不採用だと思っていたと話す。それに対し栗田は「俺は番組のためになる方を選んだだけだ」と答える。「加藤さんならどうするか?」を常に考えていた名高だからこそ生み出せた企画だった。最終回の大沢の表情に、栗田も「今日の大沢はいいな」とつぶやく。こうして大沢は卒業した。
その後もギルガメは続いていくが、時代の波には抗えず、1998年1月、ギルガメはファンに惜しまれながらも打ち切りとなった。
Paraviオリジナルドラマ「ギルガメッシュFIGHT」
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番組公式Twitter
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アメイジングD.C.