北川景子が主演を務めるドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)第10話が3月13日に放送され、ロースクールの学生たちが法律を学ぶ意味を見つけ卒業するラストに爽やかな感動が広がった。だが、エンドマークはまだ付かない。司法の理想と現実を丹念に描いてきた同作だけに、20日(月)放送の最終回では社会に出たロー生たちの葛藤が描かれる。(以下、10話のネタバレがあります)
「法律はしょせん、理想論なんでしょうか」
同ドラマは、北川演じる裁判官で実務家教員の主人公・柊木雫が、派遣されたロースクール(法科大学院)で「法」だけでなく「人」を学ぶ授業を行うリーガル&ロースクールエンターテインメント。
10話では、刑事の風見(尾上松也)が犯した罪が明らかになった。風見の妹はかつて性犯罪の被害に遭い、今もそのトラウマに苦しんでいる。だが、当の加害者は罰せられることなく、今も普通に生活している。苦しい現実の中、風見は「法で人を守ることはできない」という結論に達し、二度と妹のような被害者を出したくない一心で殺人を犯していた。
現実にも、法の目をかいくぐって行われる不正・犯罪や、被害者側から見た時に「受けた苦痛に見合った罰が与えられていない」「加害者の人権が必要以上に守られている」と感じられる状況は存在し得る。
「法律はしょせん、理想論なんでしょうか」。主人公の柊木(北川)も思わずつぶやいてしまうほどの難しい問いに真正面から向き合ってきたのが「女神の教室」という作品だ。
丹念に描かれてきた“下位ロー”生たちの成長
そんな同作で一筋の光となったのが、5人のロースクール生たちの成長だ。
毎年数人の司法試験突破者しかない“下位ロー”に通う5人の学生、照井雪乃(南沙良)、真中信太郎(高橋文哉)、桐谷純平(前田旺志郎)、水沢拓磨(前田拳太郎)、天野向日葵(河村花)。
彼らは柊木(北川)と出会う前、“理想の法律家像”を持っていなかった。司法試験突破をゴールと考え、柊木の言動を「非効率すぎる」と迷惑がったり、「法律家を目指す理由は、まわりのやつらを見返してやりたいから」だと語ったりしていた。
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