<どうする家康>柴田理恵「ずっと変わらない伝統のようなものを感じます」26年ぶりの大河ドラマ出演の思いを明かす
柴田理恵が、4月23日に放送された大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第15回「姉川でどうする!」で、団子売りの老婆役として再登場した。出演にあたり柴田が、コメントを寄せた。
現在でも中村芝翫を「大殿!」と呼ばせていただいて
――「毛利元就」(1997年)ぶりの大河ドラマ出演ですが、当時の思い出はありますか?
毛利の大殿の息子に嫁入りした大塚寧々さんの乳母の役でした。そのあいさつのシーンで、ズラリと並んだ家臣の人たちにビビってしまい、ドキドキしてせりふが出ませんでした。お一人お一人は知っている役者さんで、一緒に飲みに行ったこともあるのに、大河の現場の空気というか、全部本物の侍に見えてしまって(笑)。
休憩時間に、その家臣の皆さんから「気にすんなよ、俺なんてNG25回も出したんだぜ」「大河ってみんな緊張するよな」となぐさめてもらい、あたたかく元気づけてもらいました。その後、現在でも中村芝翫を「大殿!」と呼ばせていただいて、仲良くさせてもらっています。
皆さん私より若いなと思い、年月を感じました(笑)
――26年ぶりの大河ドラマのオファーを引き受けた決め手を教えてください。そして、実際に参加されてのご感想をお聞かせください。
戦国時代は武士の時代なので、庶民の目から語られることは少ないと思います。なので、あの時代の庶民が侍たちをどう見ていたかというのは興味深いなと思いました。
大河の現場は、全てのセクションのスタッフの皆さんが自分の仕事にプライドを持ち、きちんとお仕事なさっているのですごいなと感動します。ずっと変わらない伝統のようなものを感じます。ただ、恐らく皆さん私より若いなと思い、年月を感じました(笑)。
人間的な家康を見事にやっておられると思います
――第15回で浜松に入城する家康に対し、石入りの団子を食べさせるシーンで再登場しましたが、印象に残っていることはありますか?
庶民の少しいじわるなかわいい仕返しのシーンで、少しコミカルになればいいなと演出の方とお話しました。でも家康の思慮深さや大きさを感じられるシーンでもあり、松本さんが持っている優しさも出ていて、いいなと思います。松本さんは休憩中「おれ大丈夫かなぁ。心配だな」と笑っていましたが、今まで誰もやったことのない、人間的な家康を見事にやっておられると思います。