瞳子「私たちの関係に名前はないわね」
瞳子は有栖に自身の会社が行うキュレーターのコンペに参加しないかと持ち掛けた。「有栖にはキュレーターの資質とセンス、それからガッツがあるとずーっと思ってる」。ただの同情ではなく、一緒に暮らしながら頑張っている有栖の姿を誰よりもそばで見てきた瞳子の思いがこもっていた。また、「心にふたをしたまま生きていかないで」と、子どもの父親でもある康介とちゃんと向き合うよう背中を押した。
瞳子の言葉で康介に「あの時の気持ちにはもう二度と戻れない」と告げて一つの決着をつけることができた有栖も、瞳子に心を寄せる。加瀬との恋に浮かれる瞳子の姿を見て喜び、母親の病を知って動揺していた瞳子の顔色が優れないことにすぐ気付いた。
有栖は、父・市郎と康介の家族も呼ぶ息子のお宮参りに、瞳子の参加も願った。「そういうのって家族の大事な行事じゃない」と遠慮気味の瞳子。有栖は「家族でも友だちでもないのに、瞳子さんはいっつも私のそばにいてくれて。ほんとにありがとうございます」と改めて感謝を述べた。
そして「よく考えたら、私たちの関係ってなんですかね?」と言うと、瞳子は「そうねぇ…私たちの関係に、名前はないわね。でも、そういうのもちゃんとあるのよ。ここに」と胸に手を置きながら答えた。
有栖と瞳子の「名前のない関係」。2人のこれまでを見守ってきた視聴者からは「家族以上に繋がっている心と心」「そんな存在の2人が素敵」「関係性が尊い」「名前がなくてもすごく素敵な関係」と反響が寄せられた。
そんな2人だが、次回9月5日(火)放送の第9話は、最終章として、夢と恋の未来に向かってさらに歩みを進めることに。2人がどんな答えを出すのか、注目したい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部