歌う時に大事にしているのは「自分らしく楽しんでやること」
――「スクラップアート」は2023年のツアータイトルにも採用されています。今回はどのようなツアーになりますか?
今までは観客の皆さんとライブ空間を作ってきたのですが、その経験を経た上で、今回のツアーは私とバンド、私と照明といった感じで、魅せるライブにしていきたいと思っています。客席とステージの線引きを明確に引いて、スタイリッシュなパフォーマンスを見ていただきたいですね。表情や歌い方も含めて、自己完結しながら歌うつもりです。
――「一緒に創る」から「魅せるライブ」へ、そういった想いに至ったのはなぜでしょうか?
前回のツアーでライブをさせていただいた時に、楽曲の世界観に入り込んで歌うことが私は好きなのだと改めて思いました。もちろん皆さんの背中を押す楽曲や、一緒に盛り上がれる楽曲も好きなのですが、ライブはお芝居をするような感覚に近いと思っていて。なので、今回のツアーでは楽曲の世界観に入り込むということをもっと追求したくて。新曲の力も借りて、私自身の内に秘める想いを見せられるライブにできたらいいなと思っています。
――声優として評価され、歌手活動も8年になります。声優と歌手活動のバランスはどのように考えていますか?
自分は一人しかいないので、最初は歌手と声優の切り替えがすごく大変でした。でも、年齢を重ねていくうちに、どちらかでしか体験できないものがあるということに気が付きました。あとは、声優の仕事が忙しい時に、歌の仕事があることでリフレッシュできるんですよね。そういったこともあり、今は良いバランスで両立できています。どちらも自分の居場所だと感じるようになってから、すごく気が楽になりました。
――元々歌を歌うこと自体がお好きだったのでしょうか?また、どういった経緯で歌手活動を始めたのでしょうか?
歌を歌うのは好きでした。でも家族以外に聴かれるのは嫌だったので、オーディションは全然乗り気ではありませんでしたね。歌手活動を始めたのは、声を掛けていただいたからです。詳しい経緯はよく分からないのですが(笑)、20歳の誕生日にデビューの話をいただきました。
――声優アーティストの方達は特に歌詞を大事に歌唱している印象です。水瀬さんが歌を歌う時に大事にしていることがあればお聞かせください。
デビュー当時は、上手に歌を歌わないといけないというプレッシャーがありました。でも今は応援してくださる方がたくさんいて、自分のことを見てくれている人がいるという安心感があります。なので最近は、自分らしさを出すことを大事にしています。自分がやりたいように歌を歌って、のびのびしている姿を見せていきたいですね。常に自分が楽しめているかを自問自答しながら、歌手活動をしています。
――最後に、ラジオの楽しさや難しさがあれば教えてください。
私は画面に映りながら話すのが苦手なんですよ。なので、声だけのラジオはすごくありがたくて。のびのび喋れるし、自分の言葉を無理なく伝えられる空間だと思っています。顔が見えなくて目が合わないからこそ言える言葉があるんですよね。人見知りで恥ずかしがり屋な部分があるので、ラジオは緊張しなくて楽しいです。ただ、公開収録では普段聞いてくれているリスナーの皆さんにお会いできるので、そこで話すのは楽しみです!
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