近年は女優としても活躍の場を広げる
そんな“旧ビジネスパートナー”のようなメレディスはドラマを卒業し、新たな道に進むわけだが、三石自身も近年では声の出演だけでなく、女優としてのキャリアも積み上げており、声優とは異なるフィールドで着々と活躍の場を広げている。
プロデューサーの熱心なラブコールに応じ、ドラマ「リコカツ」(TBS系、2021年)で連続ドラマ初のレギュラー出演を果たし、“交際0日婚”をした夫婦の妻・咲(北川)の母・美土里を快演。劇中では「美少女戦士セーラームーンR」のエンディング曲「乙女のポリシー」を歌う場面があったり、美土里の着信音が「新世紀エヴァンゲリオン」の“ヤシマ作戦”のBGMだったりと三石をリスペクトした遊び心も満載で、放送当時にはドラマの視聴者から喜びの声があふれた。
さらに、2024年に放送予定の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)では、藤原道長の母・時姫を演じることが決定。大河ドラマは初出演ということもあり、「オファーを頂いたときは歓喜しました。和装が大好きなのでずっと時代劇に憧れていました。ほんとにうれしいです」などと喜びのコメントを発表しており、2024年は“大河女優”として声の演技だけでなく、表現者としての活躍がますます盛んになりそうだ。
30年を超える声優人生の苦難をつづる著書も出版
また、2023年の3月には著書「ことのは」(主婦の友社)を出版し、30年を超える声優人生の苦難を振り返り、現在に至るまでのエピソードなどを披露。なかなか知ることのできない声優界の厳しさなどを彼女の言葉を通して感じ取ることができる内容となっている。
ベテラン、レジェンド声優と呼ばれる地位を築いた今でも前進し続ける姿はデビュー当時から変わっておらず、そういったひたむきな姿が多方面で活躍するマルチな彼女の才能を引き出した。それは月野うさぎやメレディスといったエネルギッシュなヒロインのような魅力を持つ、三石だからこそ成し遂げられる業だと思う。
◆文=suzuki
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