ユキのCD発売記念イベントが開催されることに
その翌日、ユキが「セラヴィ!ケイ」にやって来て、“今週の日曜日、自分の初めてのCD発売記念イベントの配信を「セラヴィ!ケイ」でやりたい”と切り出す。「もっと大きな会場の方が良いのでは?」と悩む恵太だったが、浩平が「大切な場所で演奏したいというユキさんの気持ちは分かります」と賛成したことで、店を使うことを承諾した。
その帰り道、ユキは浩平に「ウィーンの山口教授のところにはいつお戻りになるんですか?」と尋ねると、浩平は「まだ分かりません」とはぐらかす。ユキは昔コンクールで失敗したことからその道を諦めてしまったが、浩平の演奏を耳にしたとき「技術だけでなくあたたかい空気を感じた」「誰かのことを思い描いて演奏をしているのではないか?」と感じたようで、“誰かのために弾くことを浩平から教わった”と感謝を伝える。
その一方で、浩平がなぜ連弾をしないのか気になる美歩は、浩平に「どうして連弾をしないんですか?」「ユキちゃんとの演奏、聞いてみたい」と直接頼み込む。浩平は顔を曇らせ「怖いんだ」「指が動かなくなるから弾けない」と言うだけだった。
恵太のもとにかかってきた、思いがけない電話…
恵太はその夜、1本の電話がきたことを花織の幻影に伝える。その内容は、ある施設から「ストリートピアノを寄付してほしい」というものだった。以前寄付は断ったのだが、何かの手違いでその施設の耳には入っていなかったというのだ。
花織は恵太に、「取り消せばいいじゃない」と断るように伝えるも、恵太は「そこは花織と関係のある施設だったんだ…」と悩み始める。
翌日、高齢者介護施設職員の田中がやって来る。田中によると、ある日施設のピアノの音が出なくなってしまい、支援団体に問い合わせたところ「セラヴィ!ケイ」のピアノを紹介してくれたという。
実はその施設は、ひな祭りなどのイベントで花織がよくボランティアとしてピアノを弾いていた場所だった。花織と関係がある施設からの頼みをなかなか断れずにいると、さらに田中から「日曜日の秋祭りに間に合うように寄付してほしい」と頼まれてしまう。
ユキの配信の日と重なっているものの、施設の力になりたいと思う恵太は「ひとつ提案があるんですが…」と田中に切り出した。そして田中が帰った後、店の外からピアノの寄付について話していたところを偶然耳にした浩平がやって来て、「やはりこのピアノ、寄付するおつもりですか?」と恵太におそるおそる尋ねるのだった――。
次回予告では、心に悩みを抱える浩平の姿や、“浩平の力になりたい”と考える恵太の姿が描かれていた。そんな中、浩平は頑なに連弾を断り続けていた理由を語り出す…。第6話は、11月11日(土)の夜11時から放送予定。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://vod.shochiku-tokyu.co.jp/playlist/5a237785d81f428fa42b35d6bade8a70
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