「初めて会ったときから、『一郎みたい』と思った」
――初共演のお二人ですが、お互いの第一印象や撮影を終えての印象の変化などがあればお聞かせください。
末澤:僕は人見知りな部分があるので少し緊張しながらクランクインをしたのですが、最初から気さくに話してくれたのでリラックスしてできました。そういうところで本当に助けられたな、ありがたかったなと思います。
関水:初めて会ったときから、「一郎みたい」と思ったかもしれません。だから「トイレ行ってきます」とか言ったんだと思う(笑)。
末澤:そうなんです。衣装合わせと本読みの日に、関水さんが挨拶の直前に監督に「トイレ行ってきます!」と言ってトイレに行ったんです。見えてなかったんだよね?俺も立っててん、横で(笑)。
関水:はい、すみません(笑)。監督がいらっしゃるのは見えたのですが、末澤さんに気付けずスルーしてしまって。だから、何かそういう意味ではそのときから末澤さんは一郎だったのかも。役が入っていたんじゃないかな。物語の始まりもそうなんですよ。一郎に初めて会ったときに、「眼鏡が汚れてる」「なんかいい人そう」と雪歌は感じるのですが、本当にそういう印象だったかもしれないですね。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?また、共演者とのエピソードがあれば教えてください。
末澤:キャストの皆さんはいい人たちばかりで、合間もみんなで笑いながら喋ったりしていましたし、ハードスケジュールの中、スタッフさんも本当にずっと現場を明るくしてくれていたので、そこに助けられた部分がとても大きかったです。
キャストの皆さんとスタッフさんに恵まれたなと日々感じながらやっていましたし、クランクアップ後にタクト役の瞭と喫茶店に行ったりと仕事以外で仲良くなったりもしたので、すごくうれしかったですね。
関水:末澤さんがおっしゃったとおり、本当に良いチームで、スタッフさんにもキャストの皆さんにもすごく支えていただいたなという印象です。私が印象に残っているのは、カメラマンさんがこの時期にずっと半袖短パンだったこと。腕もカサカサになっちゃって(笑)。すごく面白くて大好きです。みんなそれぞれ個性的で、すごく楽しいチームでした。
――特に印象に残っているシーンはありますか?
末澤:監督含めみんなですり合わせをしながら丁寧に進めていった結構長いシーンがあるのですが、そこは本当に時間をかけて撮影した部分でもあったので、やっぱりすごく印象に残っていますね。
関水:私は、一郎と過ごした“幸せだった日々シリーズ”が全部印象的です。こんなに自分を満たしてくれる人がいるんだということを雪歌としてすごく感じて、監督に「このシーンで仲良いシーンは最後だよ」と言われたときには涙が止まらなくなってしまって。この幸せな日々が終わってしまうんだと思ったらすごくきつかったんです。それぐらい、ラブラブだったシーンには思い入れがありますね。
もしも過去を見られるとしたら…「どれぐらいモテていたのかを見に行きたい」
――作品内で“過去が見られるVRマシーン”が登場しますが、お二人は過去を見てみたいですか?もし見られるとしたら、どの時代を見てみたいですか?
末澤:僕は年々昔の記憶が薄れていっていて(笑)。親から昔の話を聞くと、幼稚園のときにどうやらかなりモテていたらしいんですよ。でも全くその記憶がないので、どれぐらいモテていたのかを見に行きたいなと思います。
関水:両親が出会ったときを見てみたいですね。どんなふうに恋愛したんだろうとか、どんなふうに好きになって結婚したんだろうとか、そういうのは気になります。
――タイトルにちなみ、ご自身が思う「明るい未来」を教えてください。
末澤:楽しく笑っていられたらいいかなと。それが一番だと思います。簡単そうですが案外難しいことも多いので、いろいろなことがあっても楽しく笑顔でいられたらいいなと思います。
関水:一生女優がやりたいのと、いっぱい良い役に恵まれたいです。プライベートでは、マキシマム ザ ホルモンのライブに全部当たったらいいな。あと、ドラゴンボールのフィギュアの欲しいものが全部当たればいいなと思っています(笑)。
――最後に、見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
末澤:“ブラック・ラブコメディー”ということで、テーマとしては重い部分もあり、恋愛におけるけんかや疑心、不安などといった部分がリアルに描かれているので、皆さんに共感してもらえるところが多いと思います。一郎の感情の繊細な部分が丁寧に描かれているので、どの世代の方にも楽しんでいただける作品になっていると思います。ぜひ楽しんでご覧ください。
関水:恋愛の描き方が本当に生々しいので、心にグサグサくる作品なのではないかなと思っています。楽しんでいただけたらうれしいです。