修羅たちによる「最強」vs「最強」を描いた壮絶なバトルファンタジー「異修羅」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほか/ディズニープラスで見放題独占配信・YouTube・ABEMAで見逃し配信)。迫力のバトル描写はもちろんのこと、豪華キャスト陣が演じる個性溢れるキャラクターたちが織りなす重厚な人間ドラマも見どころの本作。1月10日に放送された「第二話」は、数多くのキャラクターが躍動し、群像劇たる本作の真骨頂が垣間見れた「星馳せアルス」。(以下、ネタバレを含みます)
山寺宏一と杉田智和、それぞれの「最強」芝居が対決
最初から最後までユノ(CV:上田麗奈)とソウジロウ(CV:梶裕貴)のふたりだけで進行した「第一話」とは打って変わり、「第二話」では冒頭からさまざまなキャラクターたちが登場。さらに政治的な話も絡んだことで、ストーリーが一気に複雑化したのは事実だ。しかし、それ以上に豪華キャスト陣による多彩な美声を堪能できた素晴らしい話数だった。さっそく振り返っていこう。
黄都から離反した「リチア新公国」の諜報兵である月嵐のラナ(CV:花守ゆみり)は、自軍の戦力増強のため、辺境から海たるヒグアレ(CV:杉田智和)と音斬りシャルク(CV:山寺宏一)をスカウトし、ともにリチアへと向かっていた。道中、野生のワイバーン(鳥竜)集団や野党に襲われるも、夕暉の翼レグネジィ(CV:森久保祥太郎)率いるリチアのワイバーン軍がこれを一蹴。かつて人間が戦力としてワイバーンを従えた例はなく、リチアの軍事力の強大さがうかがい知れる。一方黄都では、「黄都二十九官」と呼ばれるトップ官僚である鎹のヒドウ(CV:岡本信彦)と速き墨ジェルキ(CV:子安武人)が密談し、リチア新公国を治める警めのタレン(CV:朴ロ美)の暗殺を講じる。
まず、山寺宏一が演じるシャルクは最初から最後まで余裕しゃくしゃく。ワイバーンと野党に囲まれた際も「ワイバーンに野党とは 八方塞がりだな」と弱気とも取れるセリフを吐くも、その語感から焦りの感情は一切感じられず、むしろ絶対の自信さえ伺える。対して杉田智和演じるヒグアレも、そもそも喜怒哀楽が備わっているのか疑わしいくらいに淡々とした語り口。外で暴れているワイバーンや野党をまったく意に介さない「強者」の雰囲気が、馬車内に絶妙な緊張感を生み出しているのがおもしろい。一方でラナは、シャルクやヒグアレと比べるとやや余裕がなく、それによって、ふたりの存在感がより引き立って見えるなど、綿密に計算された芝居の駆け引きが楽しめる展開だ。
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https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/ishura
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https://abema.tv/video/title/25-255
「異修羅」公式サイト:https://ishura-anime.com/
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