コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は作者・雪のヤドカリさんによる4コマ漫画『フラッシュモブ』をピックアップ。
漫画家やイラストレーターとして活動する雪のヤドカリさんは、ほんわかした絵柄ながらシュールで笑える4コマ漫画を数多く描き、SNS上で公開してたびたび話題を集めている。中でも2023年12月29日に自身のX(旧Twitter)に投稿した『フラッシュモブ』では予想外の“オチ”が読者の笑いを誘い、1.9万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では雪のヤドカリさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
最悪の休日、かと思いきや…部下を待ち受けるまさかの結末に反響続々
せっかくの日曜なのに、パワハラ上司のフラッシュモブに駆り出された部下たち。
フォーマルな服装でお揃いの蝶ネクタイを身につけた部下たちは、花束を持って恋人にプロポーズする上司を囲み、ズンチャ♪ズンチャ♪と列を成して踊っていた。
笑顔を取り繕って踊りながらも、内心「最悪の休日だ…」と感じる部下。
そんな中、上司からのプロポーズを受けた女性の返事はまさかの「NO」。
その光景を目の当たりにした部下たちは、顔色は変えずとも「最高の休日になったぞ…」と心の中で呟くのだった…。
休日にパワハラ上司のフラッシュモブに駆り出された部下に待ち受ける意外な展開に、読者からの反響が多く集まった本作。X上では「めっちゃ面白いw」「特等席でこんな体験できるなんて!」「フラッシュモブ嫌いの僕もこれは大満足!」「神様からの粋な贈り物」「歓喜のダンス(笑)」「踊ってる理由が変わってるところがマジ笑った」など多くの声が寄せられている。
これまでに手掛けた4コマ漫画は390本以上!作者・雪のヤドカリさんの創作背景とこだわり
――『フラッシュモブ』を描こうと思ったきっかけや理由があれば教えてください。
土曜の夜に“1h4d”という1時間で4コマ漫画を描く会が開かれていて、そこで出されたお題「休日」から考えました。
――まさかのオチと部下の感情の変化が面白いですが、本作を描くうえでこだわった点や「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
全コマオススメです。是非部下の気分になってリズムに乗りながら読んでください。
――本作をX(旧Twitter)に投稿後、1.9万を超える「いいね」が寄せられ大きな話題となっています。今回の反響について、雪のヤドカリさんの率直なご感想をお聞かせ下さい。
見た人に楽しんでもらえたなら、それが何より嬉しいです。
特に印象的だったのは「2コマ目の時点でもう面白い」というコメントです。4コマ目の前振りのつもりで書いたコマだったのですが、言われてみれば2コマ目の時点で大分おかしな状況だな、と気づけて笑ってしまいました。
――雪のヤドカリさんは本作以外にも『クリスマスの予定』や『身代金』など4コマ漫画作品を多く描かれていますが、漫画を描く際どのようなところから着想を得ているのでしょうか?
ランダムに決めたお題から、セリフや情景を連想して作っていくことが多いです。
最近は街で見かけた光景(歩きスマホをしてる人とか犬の散歩をしてる人とか)と、その時憶えた感情から想像を膨らませて、嘘の日記として漫画を描くこともあります。
――創作活動全般においてのこだわりや特に意識していることがありましたら教えてください。また、今後の展望や目標がございましたらあわせてお聞かせください。
自分が面白いと思えるかどうかをちゃんと意識することです。
承認欲求に塗れた人間故に、このネタバズるんじゃないか?グヘヘヘ!という助平心でネタを考えそうになることもたまにあるのですが…。それに流されるのは心底ムカつくので、果たしてそれは本当に自分が書きたいネタなのか?自分の感覚で面白いと思ってんのか?ン??という自問は常にするようにしています。
今年はいっぱい短編も描きます!1月に一本描けたので、この調子で12本描きたいな…。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
もっともっと面白くなってみせますから、たまに思い出して見に来てください。