福士蒼汰が主演を務めるドラマ「アイのない恋人たち」(毎週日曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系) 。2月11日放送の第4話は、主人公たちが“付き合うこと”の難しさに直面する様子が描かれた。そんななか、佐々木希が恋物語をかき回す役を好演している。(以下、ネタバレを含みます)
“三組三様”の恋愛模様
本作は、遊川和彦氏が脚本を務めるオリジナル作品で、「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」と、それぞれにアイが欠けている者たちによるラブストーリー。2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いワケありアラサーの男女7人が織り成す物語が描かれる。
福士が扮(ふん)するのは、心から人を愛することからも愛されることからも逃げているため「愛がない男」と呼ばれている33歳の売れない脚本家・久米真和。ほか、男性経験のないまま31歳になったブックカフェ経営者・今村絵里加を岡崎紗絵、真和の高校の同級生で女性と付き合ったことが一度もない「自分がない男」淵上多聞を本郷奏多、多聞と同じ食品会社に勤める29歳の冨田栞を成海璃子、真和の高校の同級生で「見る目がない男」と揶揄される警察官・郷雄馬を前田公輝、結婚に対して強い焦りを抱いている区役所勤めの近藤奈美を深川麻衣、真和の高校の同級生で初恋相手の稲葉愛を佐々木希が演じる。
恋愛は難しい。アラサー世代に限ったことでもないが、それまで違う歩みをしてきた者同士が向き合い、家族関係やその後の人生設計も考えればなおさら。第4話は、真和と絵里加、多聞と栞は正式に付き合うことへの揺らぎ、雄馬と奈美は知り合って1カ月足らずで付き合うことから結婚をスピード決意する様子が描かれた。
愛は「生態系を壊す女」!?
真和と絵里加の恋愛模様には、愛が立ちふさがる。再会してから何かと真和のことを頼りにしている愛。離婚で飛び出してから関係がうまくいっていない幼い息子に、高校時代を振り返って「本当に心の美しい人だった」と言ってくれたことが嬉しかった。
ある日、愛は絵里加が営むブックカフェを訪れる。「何かおすすめを」と聞きながら、「カフェラテ」を提案されると、「牛乳苦手なんで、コーヒーブラックで」と言ってしまうところからちょっと挑戦的だ。
そんな愛に、先客としていた栞と奈美は「初恋の人か何か知りませんけど、絵里加さんの邪魔しないでもらえますか?」「久米さんと真剣に付き合おうとしてるんです」と言う。
高校時代、クラスの女子が男子に告白しても、みんな愛のことが好きで振られていたことから、「生態系を壊す女」と呼ばれていたという愛。「高校のときもこんなことあったな」と懐かしんで笑う。
そして「私たちは一生一人の人を大切にしたいんです」という言葉に、「こっちはね、したくもない経験したり、くぐりたくもない修羅場くぐってきたの。まだ籍を汚したこともないくせに甘っちょろいこと言わないでくれる?」と返した。