「おっさんずラブ」が最優秀作品賞ほか6冠! 貴島彩理P『温かくてカッコいい、最高の“座長”に感謝』【ドラマアカデミー賞】
――スタッフの顔ぶれを見ると3人の監督は全員ちがう会社に所属していますね。このチームを束ねて一貫性のあるドラマに仕上げた貴島さんの手腕は相当なものだと思います。
脚本の徳尾さんにSNSで「恐怖政治」とか情報操作されていますが…(笑)、監督お三方が全員優しくて人が良く、演出における感性が魅力的だったからだと思います。
2016年の単発版から一緒のメンバーもいますが、山本(大輔)監督とYuki(Saito)監督は「オトナ高校」(2017年テレビ朝日系)で初めて出会いました。ほかにも制作のアズバーズの皆さまを始め、たくさんの信頼できるスタッフと出会ったことが財産となって、「おっさんずラブ」ではそのチームのメンバーをかなり引っ張って、一緒に作ってほしいとお願いしました。
出逢いは繋がる…と言いますが、連続ドラマ「おっさんずラブ」は、単発版や「オトナ高校」があったから生まれたものだとも思います。
――ずばり続編はありますか?
視聴者センターやテレ朝夏祭りのノートなどに「続編を」という温かいお声をたくさんいただいています。純粋に嬉しいですし、何かお声に応えられるよう頑張りたいなと思います。
――最後に、田中圭さんが主演男優賞を獲得されたことについてコメントをお願いします。
座長の田中圭さんに主演男優賞を取っていただくというのは、チームとしても悲願だったので、とてもうれしいです。春田というキャラクターは、設定だけ見たら相当なダメ男だと思うのですが、それをみんなに愛される“はるたん”に育て、好きになっても仕方ないと説得力を持たせてくださったのは、圭さんに演じていただいたから…に尽きると思います。お芝居・精神面共にキャストスタッフを引っ張ってくださり、『芝居で嘘をつきたくない。俺が全部受け止めるから、みんな自由にかかってこい!』と周りを焚き付けて、どんなパスが飛んできても絶対全力でキャッチする、温かくてカッコいい、最高の“座長”でした。
ご本人も“はるたん”のような愛されキャラで、現場に圭さんが来るといつもみんな笑顔になって「彼のために頑張りたい」という思いがキャスト・スタッフ一同あったように思います。“男性同士の恋愛”という一つ間違えれば難しいテーマを『ピュアな恋愛ドラマ』に仕上げ『作品賞』にまで繋げてくださった…座長に、改めて感謝の想いを伝えたいです。
※SNSや独自調査を集計し、今熱い番組・人物・コトバからテレビの流行に迫る新指標
主演男優賞を受賞した田中圭さんのインタビューは8月9日(木)朝7時に公開予定!
取材・文=小田慶子