若手俳優・黒羽麻璃央「ようやく緊張し始める頃かも（笑）」 紅白歌合戦直前インタビュー
2018年12月某日。年の瀬が近いからか、はたまた寒さが厳しいからなのか。行き交う人々の足が早まり忙しない雰囲気が街を覆う中、若手俳優・黒羽麻璃央は向けられたカメラのレンズを一人静かに見つめ返していた。ミュージカルやドラマ、バラエティーと、この1年で活動の幅を大きく広げた黒羽の瞳には、今どんな景色が映っているのだろうか。
新たな舞台ジャンル“2.5次元舞台”の人気を、他の若手俳優らと共にけん引する一方、2018年はバラエティー「ダウンタウンDX」（日本テレビ系）に出演し注目を浴びた黒羽。今秋にはドラマ「プリティが多すぎる」（日本テレビほか）で “ジェンダーレス男子” レイ役にも挑戦し、そのルックスが放つインパクトや確かな演技力でもって、視聴者へとその存在感を刻み込んだ。そして2018年末には「第69回NHK紅白歌合戦」(NHK総合ほか)へ、ミュージカル「刀剣乱舞」三日月宗近役として出演を控えている。
その黒羽に2018年の活動を振り返ってもらった他、多忙な日々の中でのストレス解消法、「紅白歌合戦」出演に懸ける意気込みについて話を聞いた。
──さっそくですが、2018年は黒羽さんにとって新たなことへの挑戦が多かった一年だったかと思います。ご自身で一年を振り返ってみて、どのような年でしたでしょうか？
今年は東京ドームで始球式をやらせていただきましたし、「NHK紅白歌合戦」への出演も決まって、夢や目標が叶う年だったなと、今とても実感しています。特に「紅白」出演は「ミュージカル『刀剣乱舞』」の立ち上げ時から掲げていた目標の一つでもあったので、僕だけじゃなくてみんなの夢が叶った瞬間でもありますね。それから僕はデビューしてからずっと、地元の観光大使のようなお仕事を引き受けたいと言い続けていたのですが、今年ついに「第9期 みやぎ絆大使」への就任が決まったんです！ 就任自体は2019年1月1日（火）からなのですが、そうやって自分が目標として言い続けてきたことの、言霊の力が発揮された一年だったなと思います。
──他にも今年は、バラエティー番組への出演も数多くこなされていましたね。
ありがたいことに今年は劇的に多くなりました。おそらく「ダウンタウンDX」に出演させていただいたことがきっかけだと思うのですが、そこからいろんな番組からもお声掛けいただいて。「何でなんだろう？」と考えちゃう時はありますけど、僕自身テレビの世界がとても好きなので、体が動く限りはいろんなことに挑戦していきたいんです。
──バラエティーで活躍する黒羽さんの姿というのは、ファンの方からすると新鮮だったのかなと思うのですが…。
出演している僕自体も新鮮な気持ちでいっぱいでした（笑）。それからテレビというメディアの発信力が、改めてすごいなって。僕が普段出演している舞台は、やっぱり実際に足を運んでくださった方にしかわからない一面があるんですけど、一方でテレビは何気なくその番組を見ていたとしても、不思議と目に止まるんですよね。それに僕からすると、映像メディアは家族や友達に対して、「自分が今こういう風な世界で生きているよ」ということを証明できる、きっかけの一つでもあるんです。それこそバラエティー番組に出演するようになってからは、よく友達から「見たよ」という連絡が来るようにもなりましたし、そうやって僕が今やっていることを直接伝えられるのは幸せだなって思います。とは言っても僕の根本にあるものは、やっぱりお芝居がしたいということなんですけどね（笑）。
──そんな多忙な一年を過ごしてきた黒羽さんのストレス解消について教えてください。
うーん…家にいること、かな。自分だけの空間にいると落ち着きますし、だら～んとしていることが幸せなんです（笑）。それか掃除。ひたすらずーっと家の中を掃除しています（笑）。僕は特に潔癖というわけではないんですけど、単純にきれいにしていく作業が好きなんですよね。だからほこりを取っても、その後のきれいになった部分が別に好きなわけじゃなくて、“ほこりを取ってる瞬間”が好き（笑）。目に付いたところから、毎日ガッツリ掃除しています。
──そして、いよいよ「紅白歌合戦」への出演が控えています。意気込みについてお聞かせください。
今はまだ全然緊張とか気負っているとかもなくて、むしろ楽しみの方が大きいです！ でも皆さんがこの記事を読んでくださっている頃、ようやく僕は緊張し始めてきているかも（笑）。普段役者をやっている人間が、審査員の席ではなく、歌やダンスを披露して作品を背負って「紅白歌合戦」に出演するというのは珍しいこと。そして今年は平成最後の「紅白歌合戦」でもありますので、時代の終わりに出陣する「刀剣男士」を目に焼き付けていただければなと。それから「紅白歌合戦」で初めて僕たちをご覧になる方で、少しでも興味を持ってくださいましたら、どうぞこちらの世界にお越しください。一度でも構いませんので、舞台やミュージカルに足を運んでいただいて、こういう新しい舞台のジャンルがあるんだな、というのを感じていただけたらうれしいです。
──最後に、2019年はどんなことに挑戦していきたいですか？
バラエティーでいえば野球がしたい！（笑）。例えば元プロ野球選手と芸能人が対決するような…野球が好きなので、その関連のお仕事をやってみたいですね。あとはスカイダイビングや、バンジージャンプもちょっとやってみたいな。絶対ビビっちゃうと思うんですけど、刺激的なことをしていきたい。それにしても今年は、一年過ぎるのが本当に早かった！ あんまり外にも出られなかったから四季も感じずに終わっちゃった感じ。でも来年は猪年なので猪突猛進していきたいですね。ただ勢い余ってぶつかるのが怖いので、何事も腹八分目。ちょっとお腹を空かせながら、猛進していきたいと思います（笑）。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
くろば・まりお
1993年7月6日生まれ、宮城県出身。「第23回JUNON SUPERBOY CONTEST」準グランプリを獲得。2.5次元舞台の他、ドラマや映画、バラエティーと幅広く活動中。主な代表作は、ミュージカル「テニスの王子様2nd」(2012～2014年)菊丸英二役、ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズ(2015年～)三日月宗近役など。2019年1月15日（火）からはドラマ「広告会社、男子寮のおかずくん」（テレビ神奈川ほか）に主演・西尾和 役、2月24日（土）からは「ミュージカル ロミオ＆ジュリエット」マーキューシオ役として出演を控える
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