杉咲花演じる派遣社員のアタルこと的場中(まとばあたる)が、他人の“あらゆることが見える”占い能力を駆使し、周りの正社員たちが抱える悩みを解決していくさまを描く、新“働き方改革”ドラマ「ハケン占い師アタル」(3月14日[木]夜9:00-10:09、テレビ朝日系)。
ザテレビジョンWEBでは、同ドラマの出演者によるリレーインタビュー連載を実施中だ。
リレー連載の最終回は、アタルの母・キズナを演じる若村麻由美が登場。自身が演じる役柄や、杉咲の印象、アタルに占ってほしいことなどを聞いた。
まさに“遊川ワールド”
――キズナというキャラクターの印象は?
謎の占い師として登場し、実はアタルの母だったという展開だったので、すべてが(視聴者に)見えないように、ちょっとミステリアスに描かれてきました。
母としてのキズナは、アタルには特殊能力を自分の個性として受け止めて親の言う通り生きていってほしい「子どものことを一番理解しているのは自分」と“思い込んでいる”子離れできていない親。
そして、自己実現のために子どもを利用していることすら無自覚で、あくまでも親として良かれと思って(家に)連れ戻そうと考えているんですけど、子どもは親の束縛から解き放たれて、自分で生きる道を探していこうと日々成長しているんです。
――どんどんアタルを追い詰めていく感じが不気味でした。
何と言っても、キズナがアタルの部屋を突き止め、(童謡の)「かなりや」を歌っているシーンが怖くて。台本を読んだ時に「あ、歌うんだ」って思いました(笑)。
確かに、アタル役の杉咲花ちゃんには小鳥っぽいかわいらしさがありますけど、かごの鳥のカナリヤに例えるなんて、さすが遊川(和彦)さんだなと。
まさに“遊川ワールド”ですよね。また「お山にすてましょか」という歌詞が怖いんですよ。キズナは、それをさりげなく歌いながら出てくる。見ている方に、この親からは逃れられないなって感じてもらえたらと思っています。