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田中れいなの着物姿と歌声に絶賛!舞台「信長の野望」11月第4弾で「お市の私生活を見せたいな」

2019/05/28 05:00

家族思いな心が重なったお市と田中れいな


公演終了後に行ったお市役・田中れいなインタビュー。本番直後だっただけに、振り返りというより、役の心情をそのまま語ってくれた。

本番直後、インタビューに答えてくれた田中れいな
本番直後、インタビューに答えてくれた田中れいな


――1年前から始まって、3作目の「夢幻」を終えた今の心境はどのようなものですか?

明智光秀は殿(市の夫・浅井長政)をだまして殺した憎い相手で、兄上(織田信長)も明智に殺されると聞いて、すごく悪いヤツだと思っていたんです。でも、そんな明智が(最後のシーンで)「好きな武将は織田信長です」と言うのを見たときは、言葉が出てこない、なんとも言えない気持ちになりました。これ、本番直後だからこそ出てくる市としての気持ちです。

「歴史では自分が信長を殺すから、その通りにすべきなんだ。でも、信長という武将が大好きで…」という心の苦しみ。そういう明智の心情が今回の3作目で明かされて、そこにあるドラマ、人の心が「夢幻」の見どころだったと思います。

――お市に関してはどうですか?

2作目(「冬の陣」)から兄上の女々しさに対してツッコむ姿、「もっと男らしく行けよ!」と背中を押す姿が出てきていたんですが、それが今回さらにヒートアップしていて。特に兄上と2人きりのシーンが多かったので、そこで、兄上にしか見せない妹の顔を見せられたらなって思ってました。市には“現代の記憶”はないけれど、兄上に向ける言葉でちょっと現代っぽい感じになるところがあって、そういうところですね。

「女々しい!!」って。“お兄ちゃん、女々しいよ! もっと頑張れよ! 歴史通りじゃなくたっていいじゃんよ!”みたいに市の気持ちをぶつけて活を入れるシーンは、今まであまり表に感情を出せずにいた市の心の爆発のようで、劇の中でも見どころになれたんじゃないのかなと思います。

我慢していたお市の感情が爆発! お市であり、田中れいなの気の強さも重なったワンシーン
我慢していたお市の感情が爆発! お市であり、田中れいなの気の強さも重なったワンシーン


――1作目「春の陣」から通して、お市は感情の出し方がどんどん強くなっていった人物だと思いました。そういうお市の経過的な変化は感じていましたか?

「春の陣」ではまだ子供っぽいところがありましたね。納得いかない結婚で送り込まれるとき、ふて腐れて、長政様に(冷たいトーンで)「へえ~」みたいに当たったり。そういう市だったのが、今ではすっかりお母さんになって、茶々(お市の娘)もどんどん成長していって。

これ、ファンの方から頂いたコメントなのですが、小さい頃の茶々は「母上のお歌が大好き」と言ってくれていたのに、今は「歌を聴きに来たわけではありませぬ!」みたいなことを(笑)。確かに「成長したなあ。反抗期かなあ…」って。市の変化も感じるし、そういう茶々の変化も感じました。

市って、すごく家族思いだと思うんですよ。義理の息子である(浅井)重政のことも、きっぱり自分の息子だと言い切って。うまく伝えられる言葉が出てこないんですが、今回はそういう市の家族思いの部分、兄上のことも含め、家族を守るんだという意思を強く感じました。

殺陣こそなかったが、勇ましい姿を見せたシーンも。今回の「夢幻」はいろいろなお市(田中れいな)を楽しませてくれた。FSK化ままだ?
殺陣こそなかったが、勇ましい姿を見せたシーンも。今回の「夢幻」はいろいろなお市(田中れいな)を楽しませてくれた。FSK化ままだ?


――田中さんも常々、家族への強い思いを明かしています。お市と自分、重なりませんでしたか?

自分に子供がいるわけではないので、ぴったり重ね合わせることはできないんですけど、私も家族が大好きだし、市の気持ちは自然に作れました。特に、みんなが重政を(父・浅井長政の仇である信長を手に掛けたのではと)疑っているとき。

市は重政を疑いたくはないけど、でも、確かに兄上はここにはいないし…。「どうすればいいんだろう…」みたいになってしまったんですよね。それでも息子を信じたいという市の気持ちは、別に役作りをせずとも、重政の顔を見ているだけで自然に入ってきました。

下に続きます
■舞台「信長の野望・大志」シリーズ
第3弾「夢幻 ~本能寺の変~」:DVD後日リリース
第4弾「桶狭間」:2019年11月14日(木)~11月20日(木)東京・かめありリリオホール

【HP】https://nobunaga-stage.com/
【Twitter】@nobunagastage

■田中れいな公式
【HP】http://www.tanaka-reina.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/tanakareina.lovendor/
【Twitter】@ganbareina11
【Blog】https://ameblo.jp/tanakareina-blog/

 
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  • モーニング娘。OG・田中れいな。現在はライブだけでなく、舞台、ミュージカルで活躍中
  • 【写真を見る】キレイでかわいいと絶賛された田中れいなの着物姿。観劇したモーニング娘。の後輩・羽賀朱音は「お着物姿、素敵でした…」とブログを投稿
  • こちらは打ち掛けを脱いでもらってのショット。大人っぽさに代わり、かわいさが倍増
  • お市(田中れいな)の娘を演じた元AKB48・前田亜美(右)との母娘ショット。茶々の着物は、前作までお市が着ていた着物を譲り受けたもの
  • 「おおきゅうなりまたねえ」。成長した茶々(前田亜美)の身長は母・お市(田中れいな)をすっかり超えてしまった。前田の勝気な芝居は確かに「反抗期?」と見えたところ
  • 出演作を重ね、女優としての評価を高めている田中れいな。演技力はもちろん、磨き続けてきた歌、ダンスも大きな武器に
  • 切なく悲しい物語の中、一服の清涼剤となった兄妹のほっこりシーン。「殴りますよ!」と追い掛ける妹に、兄上は終始押されっぱなしに
  • 鶏冠井孝介は“現代の記憶”に目覚めてしまったがゆえの現代人の弱さ、優しさを持った織田信長を今まで以上に表現
  • 歴史上でよく語られる覇王・信長とは異なる、鶏冠井孝介としての人間・信長。しかし、ときにそれは女々しい弱音となって…
  • 我慢していたお市の感情が爆発! お市であり、田中れいなの気の強さも重なったワンシーン
  • 亡き夫・浅井長政を思い出して…。お市(田中れいな)は置かれた境遇により、見せる姿が大きく変わっていった。DVDで第1弾「春の陣」より見返すと、田中の芝居の変化がよく分かるだろう
  • 憧れの信長を救うため、自らの命を懸けながら本能寺に進んだ明智光秀(右)。谷佳樹は、明智の苦悩と葛藤を鬼気迫る芝居で見せつけた
  • 明智光秀(谷佳樹・左)の思いを受け取りながらも、歴史通りに死を望んだ織田信長(鶏冠井孝介・右)。だが、最後に明智は信長の身代わりになるように、燃える本能寺の中に消えていった
  • 織田信長は、史実の記録では家臣に相次いで裏切られている。それをキーワードに、本来の歴史にはない徳川家康の寝返り、羽柴秀吉の裏切りを、明智光秀の謀反と入れ替えた脚本の妙
  • 「女々しい!!」と兄・織田信長(鶏冠井孝介)を叱責するお市(田中れいな)。パンチにキックに腹パンに…。人目を忘れ、妹の顔が出た瞬間
  • 「織田の兄妹と言えば腹パンでしょ」。織田信長役・鶏冠井孝介と2人で作り上げた、兄妹愛が伝わってきたシーン
  • 「春の陣」で亡くなったお市(田中れいな)の夫・浅井長政が側室・八重との間に設けた子・浅井重政。演じたのは俳優の小栗諒
  • 信長殺しを疑われる浅井重政(小栗諒)。田中れいなは、義理の息子でも彼を信じたお市の家族愛は自分と重なるところだったという
  • 織田家随一の豪将・柴田勝家(鵜飼主水・中央)は燃える本能寺から織田信長(鶏冠井孝介)、お市(田中れいな)を救出する大活躍を見せた
  • めっぽう強いが、お市(田中れいな)には全く頭が上がらない柴田勝家(鵜飼主水・中央)。お市の未来の再婚相手だが、田中は彼のおひげが嫌いなよう
  • 前作を経て歴史は変わり、織田信長(鶏冠井孝介)の盟友となった軍神・上杉謙信(根本正勝)。根本の力強く流麗な殺陣は見るたびに圧倒される
  • ゲームで最強武力を誇る上杉謙信(根本正勝)は、舞台でも“化け物”呼ばわりされるチート級の強さを発揮。HPも抜群で、身をていしてお市を凶弾から守った
  • スポットが外れているときも視線、表情、しぐさでそれぞれが芝居を進行させ、そこには人物ごとの心情が現れている。後日リリースのDVDでじっくり見てほしい
  • 加藤凛太郎の将軍様と並ぶオモシロキャラの丹羽長秀(中村ヒロユキ・右)。総勢40名にのぼる役者それぞれが作り上げる人物の個性は見ていてとても面白いところ
  • 茶人・今井宗久を演じた彦摩呂(左)と、本願寺顕如を演じた吉田宗洋(右)。顕如は怪僧を通り越し、お姉キャラがとんでもなく加速していた
  • 森蘭丸(高岡裕貴)が織田信長(鶏冠井孝介)を背後から刺し、「まさか、蘭丸が!?」と驚かされたこのシーン。歴史好きであるほど毎回、意外すぎる展開に引き込まれる
  • 「冬の陣」で史実より早く散った前田利家に代わり、前田慶次郎(友常勇気・右)が織田陣営に。変わりゆく歴史に、先の行方は予想がつかない。次作ではどんな展開が待つのか
  • 「本能寺の変を起こせば信長を殺せる」というように、“現代の記憶”を持つ武将たちは史実を道しるべに策謀を巡らせる。史実をどのように利用していくのか? それが物語の面白さに
  • 一歩下がっていた前作までと打って変わって、今回のお市(田中れいな)は男勝りな部分が前面に。ビシッと響く田中の発声が印象的だった
  • 先の歴史を知った徳川家康(竹石悟朗・上)は自分の天下を早めるため、信長を裏切った。“大志”は“野望”に代わり、次の標的は秀吉となるのか?
  • 殺陣こそなかったが、勇ましい姿を見せたシーンも。今回の「夢幻」はいろいろなお市(田中れいな)を楽しませてくれた。FSK化ままだ?
  • ライブとは違う、劇への感情移入を高める田中れいなの歌。彼女の歌は、舞台、ミュージカルでの歌唱を通して今も進化している
  • ずっと聴いていたいお市(田中れいな)の歌声。同じ曲でもシーンによる違う色付けで。前作では情緒たっぷりに歌った「わらべ歌」は、今回は切なさがにじみ出るように
  • 千秋楽で彦摩呂が「テレビやケータイにはない世界」と語った生の迫力、芝居の息づかいが舞台の醍醐味。「信長の野望・大志」での殺陣は特にすさまじい
  • “乱世の梟雄(きょうゆう)”と悪名高い松永久秀(南翔太・中央)。彼も“現代の記憶”を持つ者であり、信長抹殺を企てていた
  • “本能寺の変”を生き延びた織田信長(鶏冠井孝介・右)。ここから先は信長が生きている“if”になるが、その前には死んだはずの弟・織田信行が現れて…
  • 本番直後、インタビューに答えてくれた田中れいな
  • ステージが大好きというのは田中れいなの根本にある原動力。ファンからの気持ちもしっかり届いている
  • 今作の次は、8月から始まるミュージカル「赤毛のアン」で主演アン・シャーリーを演じる。アンとなった田中れいなも、ミュージカルでの歌も楽しみなところ
  • 第4弾「桶狭間」は11月14日(木)より公演開始。13歳の少女に戻るお市をどう演じるのか。“お市ちゃんの日常”はぜひ実現してもらいたい

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