モーニング娘。'19・生田衣梨奈が“変われた”ときとは?「『何で道重さんしか』ってことを必死に考えたんです」<「ハロプロ ONE×ONE」インタビュー 中編>
――では、モーニング娘。としては、初めて後輩ができた森戸さんはいかがでしょうか?
森戸知沙希「何だろう、あまりないかも(笑)。自分で『ここだな』って感じたことはないんですけど、前回の2019年春ツアー“BEST WISHES!”かな? コンサートの振り付けの先生が変わったんですよ。その先生になってからライブに対する意識がすごく変わったなって。
今までは先生に『煽る』って言われたから煽っている感じだったんですけど、新しい先生から『それって本当に“盛り上がって!”って思いながらやってる?』みたいなことを言われてしまったんです。
そんな初歩的なことを言われたんですけど、『確かに』って自分の中で納得することがあって、ライブの考え方が大幅に変わったんです。自分の考えが変わったことにより、自分も変わっていたらいいなって思いますね」
佐藤優樹「私も先生が変わる度に変わるかも。先生によって求められているものが全く違うので、先生が変わるたびに『この先生が私に求めているものは何だ?』っていうことから考え始めるんです。
今までずっと同じことをやっていても新しい先生には通じないときがあるから、私はその先生の波に寄り添っていくんです。その方がいろいろな冒険ができるし、私自身もそうやっていくのが好き。そのときに変わっていくので、一番はありませんね」
牧野真莉愛「私はツアーっていうよりも、『そうじゃない』っていう曲ですね。初めてセンターをいただいた楽曲なんですけど、その曲を歌ったときが変わったって思う瞬間かなって思います。
どこが変わったとかじゃないけど、2年ぶりに歌ったときとか、長く期間が空いた後に歌ったときに、スタッフさんに言われて気付くんです」
佐藤「私も言ったもん!」
牧野「佐藤さんも言ってくださいました(笑)。そのときと2年前で目も違うし、歌とかダンスも全然違うって言われて気付きました」
佐藤「皆さんもこの話を聞いたからには見てくださいね! 2016年と2018年です」
牧野「『そうじゃない』です!」
横山「ライブコメンタリーとは違ったことを言うと“GET SET, GO!”っていう2018年の秋ツアーかな。その仙台公演のとき、私が体調を崩してしまって途中から出られないことがあったんです。
自分でもすごく悔しかったんですけど、自分のいなかった公演の映像を見返したとき、『恋してみたくて』っていう曲で2人ペアになって踊るシーンがあったんです。私のペアが生田衣梨奈さんなんですけど、ペアで踊る自分がいないことで、生田さんが1人で頑張ってくださっていたんです。
それを見て、自分で言うのも何なんですけど『やっぱ自分がいなきゃダメだ』って。そこで再確認して、また頑張ろうって思ったのは変わったなって」
譜久村「私、結構弱い人間だったんですよ。でも、リーダーになってからそれが変わってきて、確実に変われたなって思えたのが2016年の春ツアーの“EMOTION IN MOTION”。
同期の鞘師里保ちゃんが卒業して、そのツアーも同期の鈴木香音ちゃんの卒業ツアーだったんです。そんななか、いろいろと自分が任されることが増えてきた。リーダーになって1年ちょっと経った時期で、『モーニング娘。のために』って動いていたことはあったけど、そのなかでも自分の中心だったものが『グループのために』って、より思えるようになってきたんです。
そう思えるようになったこともあり、『自分ができることは何かな』って探していた結果が出せたツアーだったかなと思います」
加賀楓「私は、今やっている“KOKORO&KARADA”ツアー。今までのツアーとは180度違う感覚なんです。
正直、どのツアーもライブをやっている感覚というか、曲を歌っているときの自分っていうのは毎回変わっていっているんですけど、今回のツアーは全公演を通して新しい境地の自分を見せていけているのかなって」
※インタビュー後編は2020年1月下旬に公開予定
取材・文=宮澤祐介