<試写室>唐沢寿明主演サスペンス「あまんじゃく」期待は裏切られないが、予想裏切る展開!
レビュー
「絶対見なきゃ損です!」テレビ東京宣伝部スタッフさんの言葉通りだった。もちろん、前作も見ていたから今回も期待していたが、先の展開が気になる巧みなストーリーにワクワクしっぱなし。正直最初あらすじを読んだときは、「この件は関係あるのか?」「世界を変える巨大組織?」とはてなマークだらけだった。
しかし、至るところにあった“点”がつながり、その“線”の先にあるまさかの“ラスボス”と、怪演に驚いた。目が据わり、笑い出したかと思うと泣き出したり、急に大声をあげたり…その不気味な演技は必見だ。
そして悪人たちを嵩男は、注射器やメスなど外科医時代に命を救ってきた道具を使い、成敗する。証拠を残さない殺害方法は、斬新で衝撃的な場面もあるが、劇中にはくすりと笑えるシーンも。唐沢寿明は「真面目にやっているからこそ、笑えるところがある」と見どころを話す。
さらに、木村多江が「このドラマは、大人のファンタジーであり、大人の戦隊モノでもあり、社会派ドラマ」と語るように、今回も唐沢と木村のアクションは健在!日本版「24」(テレビ朝日系)でジャック・バウアーを演じることが発表された唐沢だが、本作での軽快な立ち回りも見逃せない。かっこいいダークヒーロー・唐沢の姿を見ながら、思わず年齢をネット検索したほど。そういえば以前インタビューで「僕はもうすぐ還暦だから赤いちゃんちゃんこだよ。ちゃんちゃんこ着て活躍する『ちゃんちゃんこ刑事』とかやろうかな(笑)」と笑っていたことを思い出した。
そんなことを思いながら、完全に気を抜いてサブタイトルの「最後の闘い」に勝手に納得していたが…最後の最後にまた騙されてしまった!放送終了の夜10時48分まで視聴者の予想を超え続けるだろう。
文=まる
3月30日(月)夜9:00-10:48
テレビ東京系で放送