「しくじり先生」が『放送文化基金賞』で最優秀賞に!
テレビ朝日系で毎週月曜夜に放送中のバラエティー「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、「第41回放送文化基金賞」のテレビエンターテインメント部門で最優秀賞を受賞したことが分かった。
放送文化基金賞は、過去1年間(今回は'14年4月~'15年3月まで)の放送の中から選ばれた、優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに贈られる栄誉ある賞。
今回は全国の民放、NHK、プロダクションなどから全部で250件の応募・推薦があった。
4月から約2カ月にわたる厳正な審査の結果、「テレビドキュメンタリー部門」「テレビドラマ部門」「テレビエンターテインメント部門」「ラジオ部門」の4部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞に16本の番組が選ばれた。
さらに演技賞や企画賞など個人に5件、個人・グループ部門の放送文化、放送技術で7件が決定し。各部門の受賞結果が、6月10日に公益財団法人放送文化基金より発表された
「しくじり先生―」は、過去に“しくじった”ことのある人物が、同じ失敗を犯す人たちを増やさないようにとエピソードを披露する反面教師バラエティー。舞台となる“しくじり学園”で、過去に大きな失敗を体験した“しくじり先生”たちが「自分のような人間を増やすまい!」という熱意を持ち、生徒たちにしくじった経験を教えている。
昨年10月より深夜ローカル枠でレギュラー放送が開始し、わずか半年足らずのことし4月にゴールデン枠の全国ネットへ進出した。
選考理由は「終始笑わせながら、『失敗してもいいんだよ』と挫折体験から教訓を引き出して見る者に勇気を与えるバラエティー番組になっている。生徒役の机に置かれた教科書がうまく作られており、構成作家、演出家の力を評価したい。多くのひな壇番組がある中で、それとは違う方向で新しいバラエティーを作っていこうという制作者の意気込みが感じられる」。
また、テレビドラマ部門は同じくテレビ朝日系で放送された刑事ドラマ「相棒 season13」('15年2月11日放送『鮎川授業最後の授業』、2月18日放送『鮎川教授最後の授業・解決篇』が対象)が最優秀賞を受賞した。
選者理由は「なぜ人を殺してはいけないのか、という重いテーマを『相棒』ならではの視点で描き、見る者を引き付ける力があった」。右京(水谷豊)の恩師が罪を犯すというショッキングな物語で、“変化”し続けた昨シーズンの相棒を象徴するストーリーが評価された。
その他、テレビドキュメンタリー部門の最優秀賞は「ETV特集 薬禍の歳月~サリドマイド事件・50年~」('15年2月21日、NHK Eテレ)が受賞。
ラジオ部門は、山形放送の「YBCラジオスペシャル 花は咲けども~ある農村フォークグループの40年~」('14年5月31日)が最優秀賞に。
個人グループ部門の“演技賞”は、「松本清張二夜連続ドラマスペシャル 坂道の家」('14年12月6日、テレビ朝日系)の柄本明、「連続ドラマW グーグーだって猫である」('14年10月~11月、WOWOW)の宮沢りえがそれぞれ受賞した。
各部門賞の詳細は放送文化基金賞の公式ホームページを参照。
毎週月曜夜8:00-8:54
テレビ朝日系で放送
■放送文化基金賞
【HP】www.hbf.or.jp/