「モンティ・パイソンのSPAMALOT」3年ぶりに再演
2月16日(月)に初日を迎えたミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」の囲み取材が行われ、出演するユースケ・サンタマリア、平野綾、ムロツヨシ、松下優也、貴水博之、マギー、皆川猿時、池田成志と日本語版上演台本・演出の福田雄一が登壇した。
「SPAMALOT」とは、イギリスの人気コメディーグループ“モンティ・パイソン”が「聖杯伝説」をパロディー化した映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」('75年)をモンティ・パイソンのメンバー、エリック・アイドルが自ら“パクった”ブロードウェイ・ミュージカルでトニー賞も受賞している。この作品を'12年1月に日本版として初上演し、今回が3年ぶりの再演となる。
囲み取材では、出演者全員が役衣装・メークで登場し一気に場がにぎやかに。初演でも同じ役を演じていたユースケは「再演なんで、今回は余裕ある稽古っぷりでね。みんなで『あと2週間あるね~』なんて言ってたらバタバタと初日になってましたよ。まだ緊張してないですけど、“Mr.初日”の福田さんがね…緊張で吐きそうなんですよね。まぁここからですよ! いつもみたいにテキーラを飲んで舞台に飛び出していきますよ!」とあいさつすると、マギーが「一滴も飲めないんですけどねぇ」と鋭いツッコミを。
そんなマギーは「私は唯一のツッコミ役なんで、稽古からみんなボケまくるのをツッコんでいました。本番も全力でツッコんでいきたいと思います」と意気込みを語った。
続いて、平野が「私は今回からの参加で、紅一点なので…」と話し始めると、ユースケから「胸にパッド何枚入ってるんだっけ?」と横やりが。平野は「やめてください!…6枚です(笑)。ないものを頑張っているんです! いろいろ頑張ります…(笑)」と苦笑い。マギーは「ああ、ここだけ記事になるんだろうな…」とポツリ。
ミュージカルのため全編に歌が入ってくるが、ユースケは「歌は結構調子いいですよ。でも歌はムロくんがすごいから!」とムロの歌唱力を絶賛。ムロは「はい。歌のレベルは前回から比べてはるかに上がっています。歌と言えば“ムロツヨシ”ですよ」と自信たっぷりに語った。
またユースケが「本当はダブルキャストがいいんですけどね。筧利夫さんとか…顔が似てるって言われるんですよ。ご本人はそれがイヤみたいなんですけど(笑)」というと、福田が「代役準備してるから大丈夫、芸人のホリさんとかに台本渡ってるんでね」と明かしたが、果たしてその真相とは?
最後に意気込みを聞かれたユースケは「ミス・ピーアールの綾ちゃんに…かわいいアニメ声で頼む!」とむちゃぶり。平野は「ええっ!」と驚きつつも、かわいい声で「SPAMALOT、見に来てね~!」とアピールし、ユースケもそれに乗って「待ってるよ~ん!」とおどけてみせ、またもマギーに「本番前にこんな寒い思いするとは…」とツッコみを受けながら囲み取材が終了した。その後公開ゲネプロ(通し稽古)が行われた(第一幕約75分・20分休憩・第二幕約85分)。ゲネプロの前にユースケは、「きょうはゲネプロもあるから本番1回目はすでに燃え尽きていてきっとボロボロですよ…」と弱音を吐いていたが、初日は無事に幕を開けた様子。
赤坂ACTシアターでの公演は3月1日(日)まで、その後3月6日(金)~8(日)に大阪・森ノ宮ピロティホール、3月14日(土)・15日(日)に福岡・福岡市民会館大ホールで上演される。
脚本・詩=エリック・アイドル
音楽=ジョン・ドゥ・プレ&エリック・アイドル
上演台本・演出=福田雄一
出演=ユースケ・サンタマリア、平野綾、ムロツヨシ、松下優也、貴水博之、マギー、皆川猿時、池田成志ほか
【HP】www.spamalot.jp/