“相棒”との別れに水谷豊「右京は泣いていない」
テレビ朝日系で毎週水曜に放送中のドラマ「相棒 season13」の水谷豊と成宮寛貴の最後の会見が行われた。
「相棒」は水谷豊演じる警視庁特命係の警部・杉下右京が、相棒の甲斐享と共に難事件を解決する人気ドラマ。'12年10月に放送されたseason11の初回スペシャルで成宮演じる享が初登場し、右京からの異例のスカウトでコンビとしての歴史が始まった。
今回の卒業について水谷は「カイト君が相棒になって3年がたちましたが、あっという間の出来事でした。3年目だからこそ、できたことがたくさんあったので喜びとともに寂しいですね」と述懐。
一方、成宮は「30代の前半って、俳優として悩むことがたくさんあると思うんです。でも、その時期に『相棒』という作品、水谷さんという素晴らしい俳優さんと貴重な時間を過ごせて、いろんなことを学びました。培った経験を胸に、一度外に出てみたいなと思えていますね。また、自分が成長したなというタイミングで、水谷さんと再会できれば最高だなと思ってます」と再会を期待させる。
会見当日が特命係での最後の撮影ということで「感慨深いですけど、実感ないですよ。この部屋の撮影がないなんて」と心境を告白していた成宮は、享のデスクの上が奇麗になっていることに気づき「あっ荷物が片付けられてる!早いよ~!(笑)」とびっくり。
そして特命係の思い出を「僕が話していれば気が楽なんですけど、豊さんが話して僕が合いの手を入れて、最後にぽろっと言ったりするんで、すっごく緊張しましたね。とにかく、毎話毎話良いところで特命係でのシーンが来るので、特命係が終われば、一山超えるっていう感じでしたね」とホッとしていた。
また、印象に残っているシーンを聞かれた水谷は「2人で50話以上やりましたからね。でも、僕はseason11『アリス』('13年)の最後、車に乗って2人で去るシーンですかね。本番前に、寛貴から『寝ていいっすか?』っていう提案で、カイト君が疲れきって寝るシーンになったんですよ。あのシーンから、カイト君にとって右京が安心して隣で寝られる存在になったんですよね。用心深い猫が、本当に安心しきって仰向けで寝る感じかな(笑)。そんなことはないけど、僕はうれしかったですね」と話し、成宮も「僕らしい相棒を探していたので、やって良かったです!」とお互い感無量の様子。
最後に、最終回の見どころについて水谷は「想像もつかないことが起きます。そして、当然別れが来るわけですけど。今回、一つだけ言っておけるのは、僕がもし杉下右京でなかったとしたら泣いただろうなと思いましたね。でも、杉下右京は泣くわけにはいかないので泣いていないですけど…まぁそんな感じですかね(笑)」と話すと、思わず「うまいですねぇ!」と成宮がポツリ。これに水谷は「はい?」と右京らしい返事をし、会場を笑わせた。
そんな右京と享の名コンビが最後となる最終回では、闇のヒーロー“ダークナイト”に迫る!都議会議員が過剰な暴力で殺害される事件が発生。目撃者の証言から、捜査一課は犯罪者に制裁を下す“ダークナイト”と呼ばれる人物の犯行と判断する。そんな中、享は過去のダークナイトの犯行から模倣犯だとにらみ、右京と捜査を進める。
3月18日(水)夜8:00-10:09
テレビ朝日系にて放送