本広克行監督が選んだ“21人のシンデレラ”が決定!
今春、主演にももいろクローバーZを起用し、平田オリザ原作の小説「幕が上がる」を映画&舞台化した本広克行監督が、この夏、再び平田の戯曲を舞台化する「転校生」で演出を務める。このたび、同舞台に出演する21人のキャストが1474人の応募者の中から審査され、決定した。
同作は、'94年に青山演劇フェスティバルでの初演以来、高校演劇のバイブル的存在となっている戯曲で、ある高校生たちの一日が、平田戯曲特有の“同時多発会話”で繰り広げられる。
たわいない日々の会話の中に、彼女たちとの日常と社会への好奇心、あるいは大人たちへの不信感、将来への不安が垣間見える現代口語演劇の秀作として広く認知されている。
そして、今回は若手女優発掘プロジェクトとして、出演者全員がオーディションによって選出された。
「これから女優としての経験を積んでいきたいと思っている」18歳から27歳の女性を対象に応募が始まり、約1474人の中から本広監督らの厳正な審査の末に21人の出演者が決定した。
「幕が上がる」で、ももクロの5人の新たな可能性と魅力を引き出した本広が「転校生」で21世紀に羽ばたく女優を送り出す。
選考も担当した本広監督は「2015年は小説『幕が上がる』の映画と舞台の両方の演出をももクロたちと一緒に作り上げてきましたが、舞台『転校生』がその集大成になります。21年前に平田オリザさんが書かれたせりふが同時多発で進行していく戯曲を21人の女子高校生役の若き女優たちとで、舞台演出と映像演出の今の自分が持てる全ての演出方法を使って表現できればと考えています」と、意気込みを語った。
舞台に出演する21人のキャストは以下の通り。
逢沢凛、秋月三佳、芦那すみれ、生田輝、石山蓮華、石渡愛、伊藤優衣、伊藤沙莉、今泉玲奈、折舘早紀、川面千晶、堺小春、坂倉花奈、桜井美南、清水葉月、多賀麻美、永山香月、藤松祥子、南佳奈、森郁月、吉田圭織(50音順)
今後の日本演劇界を担うかもしれない若手キャストたち。ここから始まるかもしれないシンデレラストーリーに期待して、名前だけでも覚えておいて損はないかも?
8月22日(土)~9月6日(日)まで、Zepp ブルーシアター六本木にて開催
入場料金(全席指定)6000円