オダギリジョーが見た目も性格も似ていない偉人を熱演
8月22日(土)、8月29日(土)に前後編で放送される放送90年ドラマ「『経世済民の男』高橋是清」(NHK総合)。出演する壇蜜、松浦雅、草笛光子、脚本のジェームス三木氏らが会見に登壇した。
『経世済民の男』は、近代日本の礎を築いた経済人を描くシリーズで、「高橋是清」にはオダギリジョーが主演。オダギリ演じる是清がアメリカ留学で培った語学力と強運を生かし、日銀総裁、大蔵大臣などを歴任し、二・二六事件で命を落とすまでの波乱の人生をつづる。
会見に登壇した壇蜜は、日本橋の芸者で是清の初恋の相手となる桝吉(本名・お君)役を務める。
'13年の連続テレビ小説「ごちそうさん」(NHK総合ほか)で主演の杏の娘役だった松浦は、実家ともめて是清に引き取られる妹・かね役。草笛は是清の祖母であり育ての親でもある喜代役を演じる。
だるま宰相と呼ばれ、教科書などで目にする写真ではかっぷくのいい体形が印象的な是清。主演に細身のオダギリを起用した理由を、制作統括の山本敏彦CPは「是清さんは目元に優しさがあって、チャーミングな顔つきをされているんですね。写真を見ているときに、以前から知っているオダギリ君の顔が重なって、『このチャーミングさはオダギリ君しかいない』と思ってオファーをしました」と説明した。
会見に欠席したオダギリも、メッセージで「見た目も性格も似たところを探す方が難しい是清氏を演じることになるとは思っていませんでした。しかし、だからこそ自分にしか作れない高橋是清があるのではないかと思い、そこにモチベーションを感じました」と明かした。
そんなオダギリが演じた是清。彼を取り巻く女性陣は、どう見ていたのか。
壇蜜は「いろんな方との出会いを無駄にせず育める人だったと思います。どんなときでも、失敗から学ぶこと、成功をさらなる成功に結び付けることができる人だからこそ、だるまのように何度も立ち上がることができたのだと思います」とコメント。
続けて「是清もオダギリさんも、笑ったときにふわっと目尻が下がるんですね。その表情が、いろんな女性の心をつかみ、いろんな男性に安心感を与えたのかなと感じています」と表現した。
妹役の松浦は、「実は、かねは、是清のことが好きだったんじゃないかなと思って演じていました」と告白。「是清がかねの結婚相手を決めるシーンでは、『好きにさせておいて、全然相手にしてなかったんだ』という気持ちになりました」と、独自の“裏設定”を披露した。
草笛は、「女性関係もやんちゃなあの子(是清)が、だるまさんのように立ち上がるときの強さを、喜代は信じていたんだと思います。だからこそ、(是清に海外視察の話が持ち上がった時)外国に『行っといで』と背中を押したんだと思います」と語り、最後は「国際的な是清を育てられて私も鼻が高いです(笑)」とおちゃめに締めていた。
8月22日(土)、8月29日(土)夜9:00-10:00
NHK総合にて放送