松下奈緒、市原隼人らで湊かなえ作品をドラマ化!
ベストセラー作家・湊かなえの小説「往復書簡」(幻冬舎文庫)所収の「十五年後の補習」がドラマ化、9月30日(金)夜8時57分からTBS系で放送されることが決定した。湊作品がTBSでドラマ化されるのは、「夜行観覧車」('13年)、「Nのために」('14年)以来3度目となる。
OLの万里子と、辺境の国へ赴任中の恋人・純一の間で交わされるエアメールの中で、2人が中学生の頃に関わったある事件の真相がひもとかれていく物語。
「往復書簡」のタイトルの通り、原作は交わされる手紙の文面上で進んでいく。映像化の難しいこの原作に挑んだのは、「アイムホーム」('15年テレビ朝日系)、「スペシャリスト」('16年テレビ朝日系)などを手掛けた監督・七高剛。
脚本は「ストロベリーナイト」('12年フジテレビ系)、「カラマーゾフの兄弟」('13年フジテレビ系)の旺季志ずかが担当。登場人物たちの背景を掘り下げるオリジナルストーリーを追加し、物語をよりドラマティックに仕上げる。
主演を務めるのは、TBSドラマへの出演は4年ぶりとなる松下奈緒。松下が演じるのは、中学生の頃に同級生間で起きたある事件に巻き込まれ、ショックで事件前後の記憶を失った主人公・岡野万里子。子供の頃から正義感が強く、一本気な性格。事件から15年たったある日、昔の事件と関連した新たな殺人事件が起こり、失ったはずの記憶が断片的によみがえっていく。
そして、松下演じる万里子の恋人・永田純一役を市原隼人が演じる。純一は15年前の 事件で万里子を救い、以降万里子をずっとそばで支えてきた。だがある日突然、国際ボランティアとして海外へ旅立ってしまう。新たな殺人事件が起こり戸惑う万里子と、遠く辺境の地から手紙のやりとりを交わす。さらに、15年前の事件と現在の事件を共に担当する原作には登場しない、ドラマオリジナルのキャラクターの刑事・亀山隆三を鹿賀丈史が演じる。
【主演・松下奈緒のコメント】
――湊かなえ先生の小説が原作の作品に出演されるに当たって、思いや意気込みがありましたらお聞かせください。
湊かなえ先生の作品はいつも読ませていただいています。どの作品も、思ってもみない展開にいつもドキドキさせられています。
このドラマの原作の「往復書簡」も、万里子と純一の手紙のやりとりにドキドキしました。サスペンスでもあり、ラブストーリーでもあると私は思いましたので、万里子と純一の心の動きを丁寧に演じたいと思いました。
――「岡野万里子」という役柄について、演じる上で意識したことなどがありましたらお聞かせください。
万里子は「十五年前のあの事件」以降、必死に前を向こうと生きてきましたが、いつも胸に何かを抱えています。事件の記憶が無い故に、自分が被害者なのか加害者なのかも分からない万里子が、純一さんとの手紙のやりとりや当時の話を聞いて真実をひもといていく中で、知らなかったことを知っていく衝撃や驚きを大切に演じました。
――松下さんが思う、この作品の見どころをお聞かせください。
最後まで本当に犯人が分かりません。息子を守りたい母親。恋人を守りたいと思う優しさ。さまざまな愛情が、15年前の事件を知ることで明らかになっていきます。
見てくださる方も、事件の真相を知っていく万里子と同じ気持ちで、ハラハラ、ドキドキしながらご覧いただければうれしいです。
【清家優輝プロデューサーのコメント】
「往復書簡」はタイトル通り、手紙のやりとりでつづられる物語です。過去と現在の事件が交差し、二転三転していく15年前の「真相」。明らかになる衝撃の真相と、切ないうそ。魅力的で演技派の豪華キャスト陣が彩り、上質なミステリーをお届けします。
また、心に刺さるラブストーリーとしてもお楽しみいただけますのでぜひ、ご覧ください!!
9月30日(金)夜8:57-10:54
TBS系で放送
原作=湊かなえ
脚本=旺季志ずか
演出=七高剛
出演=松下奈緒、市原隼人、朝倉あき、森永悠希、鈴之助、大沢逸美、長野里美、多岐川裕美、西畑澪花、福山康平、篠田諒、今井悠貴、山崎銀之丞、梨本謙次郎、鹿賀丈史