──藤井さんはよく映画をご覧になりますか?
僕一人で見る時には、最新作より古い作品を選ぶことの方が多いですね。「ズーランダー」('01年)や「パンチライン」('88年)、「バベットの晩餐会」('87年)が好きです。
子どもと一緒に見ることもあります。娘は小さいころから、アニメ以外もよく見るんです。彼女が4歳くらいで、日本の四季を追い掛けたドキュメンタリー映画を「見たい」と言った時には、驚きましたね。サルが雪山で凍えている場面で、「もう見られない。(映画館を)出たい」と言って。幼いながらに、没頭していたんでしょうね。
僕が人生で最初に見た映画って、大林宣彦監督の「HOUSE ハウス」('77年)なんですよ(笑)。山口百恵ちゃんの映画を見に行ったら、「HOUSE ハウス」が同時上映の1本目で。血の海が広がったり、電気傘に頭から食べられたり…。いまだに怖い体験をすると「HOUSE ハウス」を思い出しますから、きっと支配されているんでしょうね。
大林監督にそれをお伝えしたら、「小っちゃいころに怖い思いをした子は、優しくなれるんだよ」って言われて。それで少しは気持ちが楽になったんですけどね。
小さいころに何を見るかって、大事だと思うんです。だからたくさんの良質な映画から選べる、WOWOWっていいですよね(笑)。
──映画を選ぶ時のポイントはありますか?
全てはタイミングですね…。最近では、「この世界の片隅に」('16年)を見ました。仕事と仕事の合間に時間ができて、「行ける!」と思って。
──昨年はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)に出演するなど、演技のお仕事でも大活躍されましたが、心境の変化はありましたか?
いや、ないですね(笑)。僕の場合、芝居に特徴があるとか、「あの役を任せたら安心」という理由でキャスティングされているわけではないはずなので、演技のお仕事について語るのは避けたいのですが…。「うまくできるか分からないけど、呼んでみよう」と思って声を掛けていただけることは、とてもありがたいです!
今回もそうやって呼んでいただけたんだと思うのですが、演技もバラエティーも、それぞれの難しさを再確認しましたね!(笑)
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