声優・森川智之がディナーショーに込めた思いとは!?

2017/02/19 10:00 配信

アニメ インタビュー

デビュー30周年&1月26日に50歳を迎えたことを記念して、ディナーショーを開催した声優・森川智之に直撃インタビュー!!

声優・森川智之がデビュー30周年&1月26日に50歳を迎えたことを記念して、ディナーショーを開催し囲み取材を行った。

森川は、トム・クルーズキアヌ・リーブスが出演する洋画の吹き替えを担当するほか、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」('16年、TOKYO MXほか)の吉良吉影やDisny映画「ズートピア」('16年、アメリカ)のニック・ワイルドを務めるなど、一度も“お世話に”なったことがない人はいないと思われるほど幅広く活躍している。

今回、声優人生30年を振り返っての思い出や、ディナーショーを行うにあたっての意気込み、ファンへの思いを聞いた。

森川智之 インタビュー

――まず、これまでの30年を振り返ってみていかがですか?

30周年を迎えてから、若い頃の出演作品など30年前を思い出すことが増えました。当時の同世代の共演者も30年たって、いい年齢になったなとか(笑)。初めて吹き替えの仕事をいただいた時にはリハーサルのし方が分からなくて、練習用の台本やビデオを持って「分からないから教えてください」って師匠である野沢雅子さんのところへ行ったことがあります。野沢さんにいろいろアドバイスをもらって、終わった後、生まれて初めてマツタケを食べました(笑)。

――では、ファンとの交流で印象に残っている出来事はありますか?

基本的に僕発信で、イベントなども僕がやりたいからやるみたいな感じです。今回もファンクラブが主催なので僕たちがゼロからやっていて、ファンとの距離が近いイベントが常にできていると思うし、「こうしてほしいだろうな」っていう思いをくみ取りながらやれていると思います。スポンサーを探したこともあるんですけどいなくて、ずっと僕主催なので、ぜひスポンサーもお待ちしています(笑)。

最近は「やらない」って言っていたTwitterを始めました。最初は3人だったフォロワーさんが7万5千人くらいに増えて…今後、どうしようかと(笑)。新しい世代のファンの人が増えるのはうれしいですし、お父さんと同じ年齢と言われることもあります。でも、現場に行けば80代の大御所の先輩から、10代や子役たちの子もいて、声優という仕事に年齢は関係なく、一緒にマイク前に立つと平等に仕事をしていて素晴らしいと感じます。新しい世代の子たちが育ってくると、僕らの役も変わって回っていくので、それこそ30年前を思い出して懐かしいと感じることもあるし、頑張ってほしいと思いますね。

――今回で3回目のディナーショーですが、開催するに至ったきっかけは?

以前、声優の檜山修之とディナーショーというか、昼間に食事をしながらのトークショーをしたことがあって、リラックスできる感じが楽しかったのを覚えています。「自分の記念で何かしたい」となった時に思い出して、声優で本格的なディナーショーをやってる人はいないなぁと思い。最初は、赤坂プリンスホテルでさせていただくご縁もあって「楽しそうだし、やってみようかな。飛び込んでみようかな」という気持ちで始めました。自分も楽しいし、皆さんにも楽しんでいただいて、25周年の時もこのグランドプリンスホテル新高輪で開催できたことで、今まで2回してきているからこそできるアイデアや仕掛けで、さらに楽しんでいただけるものができると思いました。

――今回のコンセプトや意気込みを教えてください。

料理やお酒を楽しんいただいて、プラス「森川智之を全て楽しんでもらっちゃおう」というコンセプトです。スペシャルな時間だけど、いつも通りの僕を見せられたらいいなと。背伸びすると失敗するので(笑)。今回、「冬の陽の暖かさに包まれて」とタイトルが付いているんですが、冬の寒い日でも日だまりの中で暖かさを感じた時に幸せだと思えるので、そういう“ふとしたこと”がとても幸せに感じられる人間でいたいし、ステージにしたいと思います。

――最後に、「ここに注目してほしい!」というところがあれば、教えてください。

この年齢になって、各テーブルを回るっていう…過去2回ともやって「うわっ、これ疲れるな」って思ったんですけどね。普通のディナーショーは、ディナータイムとショータイムに分かれるんですが、僕の場合は食事してる時からショーになっちゃっていて、出ずっぱりの僕が倒れないか心配です(笑)。

そして、コース料理は肉がうまい! 試食して、僕のリクエストも取り入れてもらっていますし、オリジナルのカクテルもアルコールとノンアルコールの2種類を考えました。料理については、必ず僕オリジナルのネーミングをさせていただいていて、うちの愛犬にちなんだネーミングになっているので楽しんでもらえればなぁと思います。各テーブルも「いろはにほへと」とかじゃなく、僕がこれまで演じてきたキャラの名前が付いているので、そこでも盛り上がってもらえたらいいかな。

あとは、ステージの照明に新しい試みで「ニンジャーライト」という、光が宙に浮いて見えるようなライトを使っています。好きなアーティストの方が使っていて、「いいな、使いたいな」って言ったら使えたので楽しみです(笑)。