NHK総合ほかで、11月14日(土)よりスタートするドラマ「外事警察」の制作発表会見が、16日、都内で行われ、出演者の渡部篤郎、石田ゆり子、尾野真千子が出席した。
同作は、対国際テロの秘匿精鋭部隊として暗躍する外事警察の世界をドラマ化した社会派サスペンス。スパイハンターとして鍛えられ、決して姿を見せないことから“ウラ”と呼ばれる特殊班・警視庁公安部外事4課の活躍を描く。
外事4課の主任としてチームを指揮する住本健司(渡部)と、突然外事4課への異動を命じられた松沢陽菜(尾野)らが、隠された過去を持つ理容師・下村愛子(石田)を巻き込んで、テロリストに挑む。
主演の渡部は「(演じる住本は)ダークな部分に染まった人物で、感情移入するのが非常に難しい。でも、(役者を)20年近くやっていますので、この経験値を生かして、なんとか住本の気持ちを自分に乗り移らせて演じています」と役作りに苦労している様子。続けて、撮影中の失敗談を聞かれると、「長い間やっているのであまり失敗しないんですよ。失敗談はこの子(尾野)に聞いてください」と余裕の笑顔を見せた。
一方、渡部から指名を受けた尾野は「失敗は数え切れないほどあります。でも、せりふの言い方や感じ方は、その都度渡部さんが一緒に考えてくれるのですごく助かっています。『これはみんなで作っていくんだよ。分からなければ、おれが見ててやるから』と言っていただいたときは、『あぁ、この人が主役でよかった』と思いました」と心境を明かした。それに対し、渡部は「この男にだまされるな」と同作のキャッチコピーを用いて返し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
また、石田は今回出演を決めた理由について、「第1話ではまだ分からないのですが、第2話以降、ものすごい勢いで人物像が変わっていく役。彼女の内面にある悲しみや欲が、驚くほどドロドロ出ていく。そういった役とめぐり合う機会はなかなかないので、演じる者としては、刺激的で大変面白い。“わたしでいいのかな”と思うくらい演じていて楽しいです」と脚本の魅力を語った。
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