両A面シングルをリリース! Uru「曲を聴いて少しでも顔をあげられるようになっていただけたらいいなと思っています」

2020/10/28 12:54 配信

音楽

両A面シングルをリリースするUru

誰かを救うとか、そんな大げさなことができるつもりはないんですけど、ちょっとしたきっかけになってほしい

Uruの初の両A面シングル「Break/振り子」は、「Break」がTVアニメ「半妖の夜叉姫」(日本テレビ系)のエンディングテーマ、「振り子」は小栗旬と星野源主演の映画『罪の声』の主題歌というダブルタイアップ作。「Break」はハウス調のアップテンポなナンバーで、後悔と痛みを負いながらも、強く生きていこうというメッセージを放つ。

「『半妖の夜叉姫』は海外にも親しまれているアニメなので、海外の方にもすんなり入っていける曲調にしたかったんです。歌詞については、アニメの物語ももちろん意識したんですけど、曲を書いた時期、SNSに関する心が痛むニュースが続いていて……SNSの世界って、自分が生きている世界とは別の異空間を生きてるような感覚になってしまう。『半妖の夜叉姫』も戦国時代と現代だったり、いろんな時空を移動する話で。どこにいっても自分は今そこに存在しているし、SNSの世界だとしても、相手は画面の中のアイコンじゃなくて実体がある。それが“欲しいのは見せかけの姿じゃなくて ありのまま生きていく強さ 移りゆく時の流れに心を 見失ってしまわないよう”という歌詞につながっていて。流されずに、自分をきちんと持って強く生きて行かなきゃって思った気持ちを書きました」
一方、「振り子」はドラマチックなピアノバラードだ。
「『罪の声』サイドからは“希望を描いて欲しい”というリクエストがあったんです。でも、登場人物たちの歩んできた人生を思うと、どうしても簡単に希望が描けなかった。とはいえ、悲しみや辛さをなぞるような言葉だけを貫いてしまって、映画を観た後、曲を聴いた後に沈んだ気持ちのままでいてほしくない。そういう気持ちで歌詞を書いたんですけど、最初はずっと自分の歌詞が映画と比べて浅薄なものになってしまっている気がして。それで結局、全体を通しては3~4回、それプラス、曲を書くモチーフにした一番強烈だったシーンは5~6回観て。生きていくことの厳しさは映画を観た人みんなが感じると思ったんですが、なぜそうまでして生きなければならないのかというところまで考えて、最後の“愛を知って 生きる意味を知った”という一文を書きました。曲を聴いて少しでも顔をあげられるようになっていただけたらいいなと思っています」

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