ビッケブランカ VS 岡崎体育インタビュー「僕は岡崎体育のことを本物だと思ってるんです」【前編】

2020/10/28 17:00 配信

音楽

二人でお話をしてください、とお願いすると普通に話し始める仲の良さ撮影=大石隼土

ビッケさんって、いまだに敬語なんですよ、僕に対して


――お互いの印象が良くなってから改めて接すると、距離も一気に縮まりますよね。

ビッケ:でも、最初に比べたらマシかもしれないんですけど、根っこの根っこをたどると、お互いに友達をめっちゃ作りたくもないし、作るのが上手くもないってい性格だから、いきなりウェーイってなれたわけでもなくて。オンライン上で適度な距離感を保つ時期もあったり。
岡崎:ビッケさんって、いまだに敬語なんですよ、僕に対して。

――新作に収録されているオーディオコメンタリーでも敬語混じりでお話されてましたよね。アーティスト同士って、仲良くなると年齢差をあんまり気にしない場合も多いじゃないですか。

岡崎:僕は(ビッケブランカより)デビューも遅いし、年齢も2つ下なんで敬語でいいと思ってるんですけど、ビッケさんがずっと敬語を外してくれないから「何なんだろうな?」とは思いますよね。
ビッケ:ハハハハ(笑)。でも、オレは昔からそうなんですけど、タメ口が苦手で。ちょっと話は変わりますけど、女の人に対しても、どれだけ仲良くなっても○○さんとしか言えない。呼び捨てができないんです。そういう感じなんで体育さんって言っちゃうんですけど、最近はちょっとずつそうじゃないことも出てきて。w-indsの(橘)慶太さんも一緒にオンラインでゲームをしてるんですけど、そのときに体育さんのことを「岡ちゃん、パス出さなきゃ!」とか言ってるのを聞いて、見様見真似でそう呼んだりもしてます(笑)。

――そういった距離感の中で、一緒に曲を制作するところに行き着いたのは?

ビッケ:しゃべり方は適度な距離感がありますけど、僕は岡崎体育のことを本物だと思ってるんですよ。音楽をやるべき才能を持ってると認めてるし、心のつながりは浅くないというか。そこまで含めると、一緒に曲を作るのはおかしなことでもない気がしてて。

――具体的なキッカケは何かあったんですか?

ビッケ:オレが新作のリリースを考えてたとき、「カップリング曲で何かやりましょうよ!」と声をかけたら、「いいよ」と言ってくれて。2人の間でそう話したのがキッカケでしたね。
岡崎:だから、最初はフィーチャリングで、ワンコーラスだったり、サビでちょっと重ねるぐらいのニュアンスやと思ってたんです。でも、話していくうちに「どうせやるんだったら、2人の連名にして、バッと出した方がいいんじゃないか?」という話が出てきて。僕自身もそっちの方がいいなと思うようになりましたね。

――岡崎さんはたくさんのコラボをされてますけど、客演が多いですよね。

岡崎:そうですね。今までだとMONKEY MAJIKさんや慶太さんもそうでしたけど、向こうに乗っかってワンフレーズを歌わせてもらうようなことが多くて。今回は、ビッケさんとは曲に対する考え方や作ってるときのマインドが結構似てるなと思ってたし、2人で作ったらどんな曲ができるのか、単純に興味もあったんです。そういう気持ちが強い結果、共作という形になりましたね。