ボクシングのWBA兼IBF世界バンタム級王者・井上尚弥と、WBO世界同級1位ジェイソン・マロニーによるタイトルマッチの模様が、日本時間11月1日(日)にWOWOWプライムにて生中継。全世界が待ち望んだ“モンスター”井上の防衛戦の見どころについて紹介していく。
WOWOW開局以来、世界最高峰のボクシングを充実の解説・実況陣とともに紹介し続けている「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」。
今回はアメリカ・ラスベガスの“ボクシングの聖地”MGMグランド カンファレンス・センター・ボールルームより、WBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥がWBO世界同級1位ジェイソン・マロニーを迎える防衛戦の模様を生中継する。
当初は井上とWBO世界王者、ジョンリル・カシメロによる3団体王座統一戦が予定されていたが、コロナウイルスの影響などで延期となっていた。そのため、この試合は世界中のボクシングファンにとって待望の一戦だ。また、井上は今回がプロ20戦目にして初のラスベガスでの戦いとなる。
アメリカの老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」が選定した“パウンド・フォー・パウンド”(体重差がない状態で全階級を通じて最も強い選手を決める指標)で、日本人初のトップ3入りを果たすなど、 数々の記録を打ち立ててきた井上の熱い闘いは、ボクシングファンならずとも一件の価値ありだ。
これまでの井上の戦績は19勝16KO無敗。2014年、当時の日本人最速記録となるプロ6戦目にしてWBC世界ライトフライ級の世界王座に輝くと、同年には当時世界最速となる8戦目でWBO世界スーパーフライ級のベルトを奪取し、2階級制覇を達成する。
この試合の相手は、当時11連続防衛中でプロデビュー以降一度もダウンを喫したことのないオマール・ナルバエス。そんな難攻不落の名王者から、キャリア初のダウンを含む4度のダウンを奪い、わずか2ラウンドでKOしてみせたことで、井上は一躍ボクシング界から注目される存在となった。
7度の防衛を果たしてバンタム級に転向すると、初戦でいきなりWBA世界バンタム級王者であるジェイミー・マクドネルとのタイトルマッチに挑戦。1ラウンドで豪快にKOしてみせると、その場で同階級のトップコンテンダーがトーナメントで争うWorld Boxing Super Series(通称WBSS)への参戦を宣言する。
WBSSでも勢いは止まらず、1回戦で元WBA世界バンタム級スーパー王者、ファン・カルロス・パヤノをたった3発のパンチでリングに沈める圧巻のKO劇。「事実上の決勝戦」と目されていたエマヌエル・ロドリゲスとの2回戦でも3度のダウンを奪いライバルを一蹴。IBFの同級世界王座を獲得した。
そして2019年11月、5階級制覇を果たした世界的ビッグネームであるノニト・ドネアとの決勝戦では、右目をカットされ苦しい闘いを強いられながらも判定で死闘を制し、名実ともにバンタム級最強の称号を手に入れた。それ以来の試合となる今回は、WBAが4度目、IBFは2度目の防衛戦となる。
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