監督業もこなす新進気鋭の女優・小川紗良「映画は未来に残っていくもの」<Interview>

2020/11/06 12:00 配信

映画 インタビュー

小川紗良

「ビューティフルドリーマー」は等身大の青春物語


――学生時代に没頭したことを教えて下さい。

映画サークルの友人と大学近くの早稲田松竹という名画座映画館に行って、オールナイト上映を夜通し3本立てで見たことです。夜10時から朝5時くらいまでみんなでどっぷり映画を見たことは思い出に残っていますね。

――小川さんにとって映画とは?

YouTubeやドラマ、CMなどいろいろな映像と比較して、映画は未来に残っていくものだと思っています。

例えば、昔の作品でも時を越えて名画座で私にダイレクトに届いたように、国が違っていてもしっかりと残って届いていくので、残る映像という意味で映画はすごく意味があると思っています。

国や文化、時代を越えられるタイムマシンのように、映画にはそういう力があるんじゃないかなと思っています。

それは、学生時代に名画座へ行って昔の作品や海外の古い作品を見ていたので、作品に触れる機会が多かったからだと思います。古さを感じずに等身大で物語が心に響いてくるので、時代も国も違うのに、映画にはすごい力があるんだと思いました。

(C) 2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会

――そもそも映画に興味を持ったきっかけは?

小さい頃から好きではあったんですけど、自分で映像を作り始めたり、お芝居を始めたころからしっかりと見るようになって、それからですね。自分が関わるようになってから興味を持つようになりました。

――今後の目標を教えてください。

私は女優業と監督業と執筆をやっているんですけど、それだけにとらわれているわけではなくて、もともと物づくりが好きで楽しいという気持ちが根底にあるので、その気持ちを持ち続けて一つ一つ目の前の物づくりを純粋に楽しんでいきたいということが、一番思っていることです。

――最後に本作を楽しむポイントを教えてください。

エチュードで話を作っていくにあたって、稽古期間も撮影期間もみんなすごく悩んで葛藤しながら作っていきました。

そのみんなの葛藤や戸惑いがそのまま生々しく映っていると思うし、逆にチームワークができてきて楽しい雰囲気もそのままリアルに映っていると思います。そういう私たちの等身大の青春物語を楽しんでみてください。(取材・文・撮影=永田正雄)

(C) 2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会

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