バカリズムがオリジナル脚本を手掛けることでも話題のWOWOWオリジナルドラマ「殺意の道程」(WOWOWプライム)が11月9日(月)よりスタート。犯罪と無縁だった平凡な中年男が父親を自殺に追い込んだ男に対し、いとこの協力を得ながら復讐を計画するというストーリーだが、バカリズムが持つ独特の世界観により、本格サスペンスでもあり、コメディーでもあるという、一風変わったドラマとなっている。
今回は復讐のため、ともに“初めての殺人”に挑むいとこ同士という役どころで、バカリズムとW主演を務める井浦新に、撮影現場でのエピソードなどを聞いた。
――バカリズムさんの脚本作品には初めての出演となりますが、脚本を読んでどんな印象を持ちましたか?
もう本当に、バカリズムさんのぶれない世界観が存分に詰まっているなと。普通なら、ドラマチックな部分だけで観る人をひきつけながら復讐に向かっていくと思いますけど、復讐劇の余分なところをたくさんコラージュしているドラマ。
『今日何食べる?』とか日常のシーンが多いので、ある意味生々しいなと思いましたね。いつになったら復讐するんだと思うくらい、なかなか目的にたどり着かない(笑)。復讐の設定とセリフの絶妙なズレが、脚本の時点ですでに面白かったです。
――実際に演じてみていかがでしたか?
コメディーですけど、あえてそこはコミカルな芝居にならないようにっていうのを、すごく心掛けました。真面目に本気で復讐を考えてるけど、今気になるのは食べているパンのことだったりして(笑)。そのズレがクスッと笑えるところなので、一生懸命、とにかくふざけないようにしました。
――会話のやり取りで思わず笑ってしまうところも多そうですね。
たくさんありました。「何なんだろう、このセリフの応酬は。全然話が進まないな」って(笑)。素で笑いそうになっちゃうこともありましたし。特に、第五話はヤバかったですね! 淡々とした会話のやり取りなのにそれが面白くて。でも流れ的に自分は笑えないところだったので、そこはつらかったです(笑)。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)