日本で初めて「石灰乾燥剤」を商品化した会社の最新アイデアに迫る<世界一の九州が始まる!>

2020/11/12 19:10 配信

芸能一般

11月15日(日)放送「世界一の九州が始まる!」より、石灰乾燥剤の製造工場

11月15日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、石灰系乾燥剤を手掛ける会社の最新情報を追った「変幻自在・石灰ワールド」を放送する。RKK熊本放送製作。

建築用の漆喰や運動場などに引く白線、土壌の中和剤など多彩な用途に使用される「石灰」。中でも生活に身近なものは袋詰めの食品に入っている「乾燥剤」だ。

その石灰乾燥剤の生産量で国内トップクラスを誇るのが熊本県玉名市にある、有限会社 坂本石灰工業所。関東にある工場を含めると1日200万袋、使用する石灰は1日30トンにもなる。

創業は江戸時代後期といわれ、約50年前に日本で初めて「石灰乾燥剤」を商品化した会社でもある。

石灰の特徴の一つが水をかけると最高300度に達するほどの高温状態になること。一歩間違えば事故を引き起こす可能性もあるが、坂本石灰工業所は石灰岩に含まれる成分分析、それに応じた加工方法、他素材との組み合わせることなどの方法で発熱温度をコントロールするという技術を持つ。このため多方面の企業から用途に合ったオーダーメイド商品の開発依頼が寄せられる。

例えば冷蔵庫に使用する家電用の粉末石灰乾燥剤や食品関係の、誤飲しても発熱しない乾燥剤。さらには全身麻酔の際に必要となる「二酸化炭素吸収剤」の国内初となる商品も開発、医療分野にも進出した。

現在改良を重ねているのが初めて一般向けに販売しようという「火を使わないお灸」。「他が作らないものを作る」坂本石灰工業所の挑戦を追う。