数多くのバイオレンス映画を手掛ける阪元裕吾監督の完全オリジナル映画「ある用務員」が、1月に開催される「未体験ゾーンの映画たち2021」(東京テアトル主催)に出展される。
本作で映画初主演を果たす俳優・福士誠治が、裏社会を牛耳る総裁の娘のボディーガードとして訓練を施された殺し屋・深見晃を演じる。また、娘・真島唯役には若手注目株とされる芋生悠を抜てき。激しいアクションが繰り広げられる中、一人の少女を守っていく姿をクライムノワールな世界観で描く。
「WEBザテレビジョン」では、福士と芋生にインタビューを実施。初共演の二人に、互いの印象や撮影エピソードを語ってもらった。
――脚本を読んだ感想を教えてください。
芋生:すごくアクションの多い印象でした。ただ、私はアクションをせず事件に巻き込まれていく役どころだったので、何も知らない状態からだんだん理解していく過程をしっかり演じていけたらいいなと思いました。
福士:アクション映画と言われながら、自分が演じる深見の心の機微や、芋生さん演じる唯との切ないやりとりも組まれていたので、アクションプラス切なさがある今までにない作品という印象でした。
――「家族とは何か」を描いた作品となっていますが、演じる中でどのようなことを感じましたか?
芋生:唯は親に全てを決められている“所有物”のような存在でしたが、私自身は小さい時から自分で選択したことをサポートしてもらっていたので、血のつながりも大切ですが、自分の人生は自分で選択しないといけないと作品を通して感じました。
――福士さんは映画初主演だそうですね。
福士:そうなんですよ、ありがたいです。物作りをする上で前を走っていきたいという思いは、主役になると少し普段と違うものがありました。普段以上に監督さんと台本のことを話したり、演じる側として納得がいくまでセッションしたり。監督やプロデューサーと物作りをする中心人物でいられたことは楽しかったですね。
芋生:(福士さんは)肩肘を張られている感じはなく、すごく自然体で監督やスタッフさん方とお話をされていたので、皆さんが自由に動ける空間を自然に作ってくださっていた気がします。
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