実は今回、節目を記念して「消臭力」と西川のあゆみを振り返るユニークな仕掛けも施されている。シーンごとに、過去のCMのカットや小物が散りばめられているのだ。
例えば、西川がリビングでくつろぐシーンでテレビに映っているのは「消臭力 Premium Aroma」第1弾CM「プレミアムな進化論」篇(2018年)。そのほか、「消臭力」からは「いま伝えたいこと」篇(2020年)に登場した“空気を変えるぞ”の掛け軸や、「CM消臭力」篇(2019年)で着用して話題を呼んだ刀剣男士ならぬ“消臭男士”コスチュームも(このコスチュームは西川のライブ衣装も手掛ける早瀬昭二氏によるもので、放映当時ファンの間でも大きな話題を呼んだ)。
さらに、かつてブランドコラボCMで西川と共演を果たした「ムシューダ」の人気キャラクター“ムッシュ熊雄”や、「ムシューダ」のCM「そこにいる」篇(2018年)で登場した“クローゼットから泥棒さん”のオマージュも登場するなど盛りだくさん。ブランドの枠も超え、遊び心をこれでもかと盛り込んだ30秒になっている。
本CMにはほかにも見覚えのあるアイテムが登場する。過去のCM動画は「エステー宣伝部ドットコム」公式サイトのCMギャラリーで見ることができるため、見比べながら探してみるのも楽しそうだ。
今でこそ“消臭力といえばこの人”と言えるほどイメージが定着した西川だが、CMキャラクターに就任したのは2011年のこと。当時放映されていたCMでポルトガルの歌うま少年・ミゲルくんが朗々と歌った「消臭力~~」を完コピしたと西川がSNSにて発言したことをきっかけに、縁がつながった。
そこから9年にわたり、「『消臭力』の顔」を務めてきた西川。また、主な制作スタッフも長期にわたって同じ顔ぶれで、エステー宣伝部によれば「“消臭力チーム”のような形で制作していて、撮影現場は毎回同窓会のような雰囲気」だという。
ちなみに、今回のスタイリストは西川自身で、スニーカーやパンツやパーカーなどは私物。スーツなど全てのスタイリングが西川のチョイスということからも、この作品への思い入れがうかがえる。
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