12月6日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、NBC長崎放送製作の「タネト~種でつながる物語~」を放送する。
野菜の種を意識したことがあるだろうか。日本で流通している野菜のほとんどはF1種と呼ばれる一代限りの野菜。これに対して、土地に根付かせ、種を採りながら何代にも渡って育てる野菜を「在来種」と呼ぶ。
この在来種野菜とその農法を守り継ごうという取り組みが、長崎県雲仙市で行われている。拠点となっているのはオーガニック直売所「タネト」。その運営者・奥津爾(おくつ・ちかし)さん(45歳)は、2019年12月から「たねの学校」という講座を開催している。
講師は、種採り農家として40年以上在来種の野菜の種を守り継いでいる岩崎政利(いわさき・まさとし)さん(70歳)だ。岩崎さんの農法と哲学を学ぼうと、全国各地から農家や食に関心がある人たちが集まった。
岩崎さんは種を採る作業を「種をあやす」と呼ぶ。まるで子どもをあやすかのように。種を採り野菜を育てることは、命を循環させること。その自然の循環の中に人は生きている。参加者たちは「たねの学校」の中でそのことを肌で感じていく。
日本古来の野菜は、農家が種を守り継ぎ、それを流通させ消費者に食べてもらわなければ、いつか途絶えてしまう。「タネト」や「たねの学校」を通して、生産者と消費者、流通というそれぞれの立場の人たちがつながり、種を守り継ぐための取り組みが広がっている。
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