石原さとみ「今の自分だからこそできる作品」岡田惠和脚本、石橋冠監督で“家族の絆”描く

2020/11/20 06:00 配信

ドラマ

石原さとみが新春ドラマ「人生最高の贈りもの」で主演を務める(C)テレビ東京

脚本家・岡田惠和コメント

尊敬する先輩・八木康夫プロデューサーと、オリジナルでとくに放送のあてもなく脚本をつくりました。愛おしい父と娘の物語が完成しました。そして石橋冠さんという、この仕事して30年以上になりますが、一度だけ「ファンなんです、仕事してください」と告白した、大好きな方が演出してくれることになりました。幸せです。

そして、石原さとみさん。ずっと同じテレビドラマの世界で仕事してきて、なぜだかご一緒する機会がなかった大好きな俳優さんです。 彼女は、スーパーな力を持っているわけではないけど、きちんと理不尽なことや曲がった世界に物申す主人公を演じることが多かったと思います。その作品は女性たち、今を生きるすべての物申せない人たちに確実に力を送っています。

でも俳優としての石原さんの魅力は、それだけではない。今回のようなホームドラマの中の、どこにでもいるような女性の役も、絶対に上手い。 甘えたいけどできない、どうも素直に思ったことを言えない、でも父のことが大好きで。そんなヒロインをすてきに演じてくださっています。これから発表になる、父や夫たちも豪華で、すてきな俳優さんたちです。 どうか心地よく心に響くドラマを、楽しみにしていただきたいと思います。

監督・石橋冠コメント

脚本を読んだとき、想像がつかない新鮮な展開に圧倒されました。余計な説明や注釈もなく、ひたすら父と娘のかたちにこだわった岡田さんの作劇術に感嘆し、初めて「本直し」という儀式をしませんでした。大げさな表現を避け、脚本の意図通り素直に爽やかに撮ろうと思いました。

石原さとみさんは理想のキャスティングでした。決して大げさな表現をせず、きわめて日常的な自然な演技をしてくれました。 明るさと悲しさ、それを自然にこなした豊かな表現力に驚きました。石原さんの温かい演技を楽しんでいただけたらと思います。そして、「悲しみ」の本質に思い至ってくだされば幸いです。