大泉洋、映画の台本がなかなか届かず「この映画、本当にやるのかなと思ってました」<新解釈・三國志連載>

2020/12/05 08:00 配信

映画

映画「新解釈・三國志」に出演する大泉洋とムロツヨシ撮影=諸井純二

福田組といえばアドリブ満載の印象があるが、今回の現場も?

大泉「僕はほぼ台本どおりですよ。だから、『三國志』ファンの人は僕の劉備を見ても怒らないでね。悪いのは福田さんですから(笑)。でも、福田組は現場の楽しさが圧倒的でしたね。とにかく全員が福田さんを笑わせにいく感じなんだけど、どれだけ好き勝手やっても最終的に福田さんがチョイスしてくれるから安心感もあるよね(笑)」

ムロ「今回、念願かなって大泉さんとやれるということで、いつもより福田さんが楽しそうでした。でも、僕と佐藤二朗さんなんかは腐れ縁みたいになっているから、福田さんもスタッフも飽きてるんじゃないかと思って、3年前ぐらいから恐怖の現場になっています」

大泉「そういう苦労もあるんだね(笑)。でも、今回思ったのは、NGシーンが本編に使われるのは、ちょっと怖いよね。劉備と関羽(橋本さとし)、張飛(高橋努)が誓いを立てるシーンなんて、最後まで1回もセリフがそろわなかったのに、福田さんはゲラゲラ笑いながら『OK』って言うんだもん(笑)」

ムロ「渡辺直美さんが登場するシーンも、みなさん確実に笑ってましたよね(笑)」

大泉「本当はポカンとしていないといけないんだけど、直美さんは俺たちが笑うまで、延々とやり続けてたからね。あれはひどい(笑)」

ムロ「福田さんは自分も笑っているけど、観てくださる方に笑ってもらいたいと思っている人なので、今回もその思いがたっぷり詰まった映画になっていると思います」

大泉「今はすべてを忘れて楽しむことがしづらい世の中なので、この映画を観て、何も考えずに大笑いしてもらえるとうれしいですね」

取材・文=馬場英美