高梨が演じる美優は、介護士として多忙な日々を送っている女性。真面目な人柄で妹思いの優しい性格で、もともとは姉妹の仲は非常に良かったが、最近は姉妹の間に距離ができていた。亜衣の死後、美優は警察からの聞き取りを受け“妹を殺した犯人に心当たりがある”と打ち明ける。
亜衣を殺害したのは、部屋の合鍵を持っていた恋人の岸川(松岡広大)だった。亜衣の遺体は首に圧迫痕がある一方で心臓の血は固まっておらず、病死のような状態を示していた。そのことから、亜衣が犯人に首を絞められ一度気を失った後、いったん息を吹き返したことがわかる。その時間が、美優の携帯に亜衣から着信があった時刻と一致していた。
死ぬ間際、亜衣が自分に助けを求める電話をかけていたことを知った美優。しかし介護士の美優はその晩、夜勤で忙しく、着信に気づきながらも出られなかった。朝顔から真実を聞き、美優は「あの時…苦しかったのに、私に電話してきたってこと?私が電話に出てたら、あの子は助かったかもしれないってこと?出ればよかった…」と泣き崩れた。
大切な人と突然の別れを迎え、「もっとこうしておけばよかった」と後悔ばかりが胸を突く。そんな後悔から人はどう立ち直っていくのか――それが本作の大きなテーマだ。第4話では高梨が、そのテーマと向き合う女性を演じた。
泣き崩れた美優に忍(ともさかりえ)がかけた「あなたは、これからなんだよ」という言葉、そして、事件が解決した後に朝顔が口にした「美優さん、電話に出られなかったこと、これからもずっと後悔するんだろうな…」の言葉が重く響く。
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