鶴見辰吾「実際にある話を、真剣に世の中の方が考えるきっかけになるようなドラマ」<さくらの親子丼>

2020/11/27 06:30 配信

ドラマ

オトナの土ドラ「さくらの親子丼」で岡林康浩を演じる鶴見辰吾(右)がコメントを寄せた(C)東海テレビ

真矢ミキが主演を務め、SNSでは「(真矢演じるさくらは)心が温かくてしっかり人と向き合ってステキ」「優しさと愛情が詰まった親子丼」など、奮闘するさくら(真矢)の姿に感銘を受ける声も広がっているオトナの土ドラ「さくらの親子丼」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)。

11月28日(土)放送の第7話では、「第2ハチドリ」の家に入居する門倉真由子(井本彩花)が気持ちを寄せる大樹(細田佳央太)の父親で、さくらが恋心を寄せる(?)岡林康浩(鶴見辰吾)がさくらから子どもシェルターの存在を告げられ、息子の大樹とも対立してしまう。

今回、鶴見がドラマの印象や俳優業への思いについて語っているオフィシャルコメントが到着した。

鶴見辰吾コメント


――今回演じる岡林の印象を教えてください。

“善意にあふれた、どこの地域にもいそうな面倒見のいいおじさん”というイメージで演じています。あまり堅苦しく演じてしまうと、真矢さん演じるさくらさんとの掛け合いの面白さが出せないと思ったので、ちょっとしたユーモアも交えつつ、人が良過ぎて憎めないようなところを出せたらと思っています。

――印象に残っているシーンを教えてください。

第1話のさくらさんの妄想で、私の演じる岡林に親子丼を出したシーンが印象に残っています。
映画「男はつらいよ」シリーズで寅さんの妄想から物語が始まるような、コメディーの王道のようなシーンでしたので、そういう形が連想されてとても面白かったです。シリアスが多いこのドラマで、珍しくファンタジックなシーンだったと思います。

――ドラマの題材についてはいかがでしょうか。

子どもが一番信頼すべき、頼るべき親御さんから愛情を受けられなくて、武装しなくてはいけなくなったときに、どんな気持ちになるのかを想像するだけでも本当につらいです。実際にある話を、真剣に世の中の方が考えるきっかけになるようなドラマだと思っています。

僕らおじさん世代で言えば、最近は何か言うとセクハラ、パワハラになるとか、会話一つにおいても言葉を選ばなくてはならない時代になってきて、どこまで踏み込んで関わっていいかとても難しいですね。

さらに今はSNSがあり、面と向かって話すよりもスマホを使ってやりとりをする世の中になってきていて。コミュニケーションの手段が便利になりすぎて、それと引き換えに我々は人間らしさを失ってしまっている気もします。

人との関わり方の難しさがドラマの根底に流れていると感じていて、何も言わず抱き締めてあげるような人間関係の温もりを、“親子丼”が表現していると思います。

――ロードバイク、マラソンと、とても健康的な趣味、特技をお持ちのイメージです。普段から健康に取り入れていることは?

バランスの良い食事をして、適度な運動となるべく歩くことです。スマホに栄養価を全部入れることができるアプリがあって、食事のメニューを入力すると自分がどれだけ栄養素やカロリーを取ったか、視覚で見ると管理もしやすくとても面白いです。

ランニングアプリも1日に何km走ったか、どのくらいのタイムで走ったかが分かるのでずいぶん上達しました。データを利用すると続けられますし、これから何かスポーツを始めるならアマチュアの大会に出場するのを目標にするといいかもしれないですよ。

最近はパーソナルトレーナーについて、ウエイトトレーニングを週に3回やっています。これがなかなか楽しいんですよ(笑)

――モチベーションは何ですか?

俳優は体が資本で、体が動かないことで肉体の表現が限られてしまうのは面白くないですよね。僕が体を鍛えているのは、仕事を続けるためのモチベーションはもちろんのこと、どこか自分に負荷を与えているのかもしれないです。

――最後にメッセージをお願いします。

このドラマは、できれば家族でご覧になって、家族の関係を見直してみたり、話し合ってみたりするきっかけになればうれしいです。