――演じている“日奈”はどんな女の子ですか?
すごく家族思いで、気遣いができて、優しくて。アップルパイを焼いたり、みんなにコーヒーを淹れたり、家庭的ですね。でも、2年前に悲しい事件があって、心に傷を抱えているんですけど、家族に心配をかけないように気丈に振る舞っている女の子です。
――ドラマを見ていても、お嬢様的なところがありつつも、しっかりしている女の子という印象を受けました。
お嬢様の役なので、言葉遣いや所作などに気をつけて演じています。母親役の仲間由紀恵さんもおばあさん役の水野久美さんもすごく品のある方なので、近くで見ていろいろ勉強させていただいています。
――撮影は朝倉家の人たちとのシーンが多いですね。
はい。仲間さん、筒井道隆さん(父親の遥平役)、今井悠貴さん(兄の夕太役)とのシーンがほとんどですね。ドラマ自体はシリアスで緊迫した場面が多いんですけど、序盤に関しては朝倉家のシーンは和やかで、撮影現場もそんな雰囲気でした。
――仲間由紀恵さんと共演してみて、どんな印象を受けましたか?
「ごくせん」が好きでよく見ていたので、私の中では“先生”っていうイメージです。
――ヤンクミのイメージが強いんですね。
はい。メガネに赤いジャージ、明るくて強くて、みんなを守ってくれる先生です。最初のシリーズは2002年放送だったので、私は2歳なのでリアルタイムでは見ていないんですけど(笑)、第2シリーズ、第3シリーズはめちゃくちゃ世代です。第1シリーズも再放送で見ていました。そういう方と共演できたこともすごく嬉しかったです。撮影の本番前に私が緊張して固まっていると、「このシーン、大変だよね。日奈ちゃんもツラいよね」って話しかけてくださったり、合間に大学のことを聞いてくださったり、緊張をほぐしてくれました。「娘がこうだったら、こんな気持ちになっちゃうよね」って、お母さんの視点でも話をしてくださったので、自分も役をイメージしやすかったです。
――兄・夕太役の今井さんの印象は?
「24 JAPAN」には年齢の近い役者さんも出てらっしゃるんですけど、いろんなことが同時進行で進んでいるドラマなので、私が出るシーンだと歳が近いのが今井さんだけなんです。実年齢だと今井さんが1個上でお互い大学生なので、大学のこととか、いろんなお話をしています。でも、役者さんとしては大先輩なので、近くで台本を音読されているのを聞きながら「あ、こんなふうにセリフを覚えているんですね」って思いながら勉強させてもらっています。
――森さん自身と日奈、似ているところは?
家族が好きっていうところは似ていますね。それと、料理が好きで、友達に作ってあげたり、「コーヒー飲む?」って言っちゃう人なので、そういうところも似てるかも(笑)。
――プロフィールの特技に「料理」の記載がありますね。
はい。アップルパイ、焼けます! 今、一人暮らしをしているんですけど、家族と住んでいる時も私が料理を担当していたので、結構いろいろ作れますよ。でも、今は自分ひとり分なので適当に作っちゃうことが多いので、実家にいた頃の方がちゃんと献立を考えて作っていたような気がします。
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